鹿屋体育大学、11度目の大会制覇!圧倒的チーム力で決勝・日体大から勝利!
令和4年/2022年11月13日(日)、第41回全日本女子学生剣道優勝大会が愛知県・春日井市総合体育館にて開催された。
鹿屋体育大学は九州王者のためシード2回戦から登場するも、強豪校の東海大、中央大、筑波大、準決勝では法政大、そして決勝の日体大と、これだけの相手に勝利を重ね誰もが納得する優勝を果たした。
鹿体大大将の妹尾は、すでに各世代で優勝を果たし、さらには全日本女子選手を制しているもののここまで学生タイトルを得ていなかったが、4年生の最後の最後にチーム一丸となり、さらに自身の活躍も重なり、全日本女子学生大会のタイトルを手にした。
また、鹿体大のメンバーでは大嶋が光った。3回戦の中大戦から決勝まで、中堅のポジションで勝利を重ね、チームの勝利に貢献した。今大会では3年生のため、来年度はチーム主軸になり、活躍を期待したい。
二位となった日本体育大学は前回大会三位、9月の関東学生でも二位と、ここ数年あと一歩のところで優勝を果たせずにいるが、大将の中村、副将の藤武、先鋒の宮原などの活躍は印象に残るものだった。
三位の法政大、序盤戦で國士舘、ベスト8で国武大に勝利しベスト4に名乗りをあげたが、準決勝の鹿体大戦ではチームの勝ち頭でもあった水川が敗れ、チームの歯車が噛み合わなかったところもあるが、水川(2年)、そして大将の柿元(3年)は来年度も再びこのチームを勝利へと導くだろう。
近年、東海学生勢の勢いが落ちている印象があったが、星城大が三位入賞を果たした。チームメンバーは、東海地方と鹿児島の高校出身選手となったいた。星城大は、東海学生三位で出場を決め、今大会では1回戦で順天堂、その後、近大、清和大、ベスト8では立教大に勝利し勝ち上がった。今後さらに東海学生大会、そして、全日本学生でも注目していきたいチームとなった。
インタビュー
下川美佳監督:「今日は選手それぞれの役割をしっかり果たしてくれました。取られても取り返すことができ、いい流れで試合ができました。組合せを見た時から「とても厳しい山にはってしまった」と思ったので上位を意識しすぎず1試合ずつ、4分間を集中していくことを選手たちに伝えました。
今はコロナの影響で班・グループごとに分けて稽古をしていており、例年とは違った状況だったので不安はあったのですが、選手たちが思っていた以上の力を発揮してくれました。
妹尾は入学当時から注目され期待されていましたが、全日本学生では勝てていない状況でしたので、ここで優勝して次のステップに繋げてもらいたいと思っていました。大会前に妹尾には「集中」「手を出していこう」と、基本的なことだけ伝えていました。」
(今年のチームの特徴を一言で表してもらい)「全力投球・全力を発揮できるチームでした」と締めくくった。
妹尾舞香:「4年間、全日本学生大会で優勝できず悔しいをしてきました。昨年は私が負けてしまったことによりチームも負けてしまったので、この1年間は自分だけではなくチームや選手になれなかった部員たちも含めて、全員で日本一になることを目標にしてやってきました。
初戦から厳しい試合になることはわかっていたので、チャレンジャー精神で全員で一つになって「頑張ろう!」という気持ちで大会に臨みました。
(3回戦の中央大戦では高校の同級生・諸岡と対戦)チームがリードしていることは意識せず、お互いに手の内を知り尽くしているので、取りに行く必死さがないと負けてしまうと思っていたので余裕などは一切ありませんでした。
今年度の個人戦では勝てていなかったので、この大会にむけて「絶対に獲る」という気持ちでした。
(今日は調子が良さそうに見えました)今日は学生最後ということで、このチームで日本一になりたいという気持ちが強かった分、体が動いてくれたのだと思います。最後の最後で優勝できてよかったです。
チームは各学年の選手が揃っています。上下関係も厳しくなくみんな仲が良いですが、稽古の時はメリハリをつけてやるということが、日々できていのがよかったのだと思います。さらに、大会がちかずくにつれ、チームが盛り上がり良い感じでした。自分は4年生でまとめなければいけない立場ですが、自然とそういう形(チームワーク)ができました。一人ひとりが「日本一になる」という目標を持っていたので、それが一番大きかったと思います。
嬉しいという気持ちが一番大きいです。まだ実感はわかないですが、みんなの喜んでいる姿を見ると自分も嬉しくなります。これから就職して、また一からかんばっていきたいと思います。」
結果
優勝 鹿屋体育大学
二位 日本体育大学
三位 法政大学、星城大学
・ベスト8
立教大学、松山大学、国際武道大学、筑波大学
決勝
×日体大0-4鹿体大○
準決勝
×星城大( 1/一本 1/二本)日体大○
※日体大先鋒・宮原の二本勝ち
×法政大0-2鹿体大○
※鹿体大・峯松、大嶋が勝利
準々決勝
×立教大(2-3)星城大○
※立教が先鋒、次鋒を連勝するも、星城が中堅・副将で取り返し、同点での大将戦。試合終了数秒前、星城の上段・脇田が片手メンを決めて勝利した。
○日体大(4-1)松山大×
※日体大が前三人で一気に勝負をつけた。
○法政大(2-1)国武大×
※先鋒戦で国武大・境が勝利するも、法政は中堅・根来、副将・水川で逆転、大将戦は引き分けとなり、法政大が勝利
○鹿体大(1-0)筑波大×
※鹿体大中堅・大嶋が一本勝ち。大将戦では鹿体大・妹尾がメンで先取し、筑波大・笠も攻めてコテを返したが二本目をとることができず引き分け
3回戦
×平成国際大0-1立教大○
※立教先鋒・大西が二本勝ち
○星城大×清和大×
×早稲田×日体大○
○松山大×日大×
○法政大×國士舘×
○国武大1-0東北学院大×
※国武大次鋒・赤池が二本勝ち
○鹿体大(3-1)中央大×
※中大先鋒・猪原が一本勝ち、鹿体大は中堅・大嶋、副将・渡辺で逆転。中大・諸岡は鹿体大・妹尾を崩しきれず妹尾がメンを先取。諸岡も鋭い小手があったが、再び妹尾がメンを決めて二本勝ち
○筑波大0代表0環太平洋大×
※本戦は0-0、代表戦は大将同士で再び対戦し、筑波大・笠が環太平洋・坂元からメンを決めて勝利
2回戦
シード校、ブロック優勝チームが登場。関東王者・法政は3-0で関西大から勝利。九州王者・鹿体大、中四国王者・環太平洋が3回戦へ。東北王者・東北学院は関西学院に勝利。
関西王者・同志社は日大0-1で敗退、北海道・札幌大、東海・中京大も初戦に勝利できなかった
×札幌大0-2平成国際大○
○立教大(代表戦)福岡大×
※立教・鈴木が福大・井手野からメンをきめて勝利
×近畿大0-2星城大○
○清和大2-0福井工業大×
※清和大副将・井石、田添が勝利。両選手とも1回戦から好調
×中京大0代表0早稲田○
※代表戦は早大・松下が中京・大久保から出ばなメンを決めて勝利
高知大×日体大
○松山大2/四本 2/2本明治大×
※松山大先鋒・河原林、次鋒・間城が二本勝ちし、明治も中堅、副将で取り返したが大将戦で引き分けとなった。
○日大×同志社大×
○法政大3-0関西大×
○國士舘 2/四本 2/三本 流経大×
×高知工科大0-2国武大○
関西学院大×東北学院大
○鹿体大2-0東海大×
※鹿体大先鋒・東堅、大将・妹尾が勝利
○中央大3-0摂南大×
×園田女子大2/二本 2/三本筑波大○
×大東文化大0-3環太平洋大○
1回戦
前回王者・中央大は中部大を相手に5-0で勝利。
清和大、福岡教育大との大将戦に田添がメンを決めて勝利し2回戦へ。
大東文化は大将戦で秋庭が勝利し、甲南大から勝利。2回戦は中四国王者・環太平洋大と対戦へ
国武大が愛知学院との接戦を制し、1-0で勝利。国武大先鋒・諸岡が勝利した。
地元・星城大は、中堅・宮園の1勝で順天堂から勝利。
高知工科大が大体大を2-1で勝利。関西二位が初戦で姿を消した
近畿大は次鋒・片山の一勝で香川大から1-0で勝利
園田女子大が金沢大から3-0で勝利
松山大は山形大から3-1で勝利
福岡大が慶応大から3-0で勝利。
日体大、は京都産業大から3-0で勝利
本日最初の一本は平成国際大・大出が面返しドウを決め一本勝ちしチームの勝利に貢献した。
東海大が東北文化大に4-0で勝利。2回戦では鹿体大と対戦へ。
関西大は広島大との代表戦に勝利し2回戦で法政大と対戦
早大は新潟大に勝利
立教大は花園大から大将戦で勝利し逆転勝利
國士舘は日経大から2-0で勝利
摂南大は酪農学園大と接戦となり、2-2、本数差1本で勝利した
流経大は先鋒、次鋒に勝利し、愛知大は中堅で1勝返したが2-1で流経大が2回戦で國士舘と対戦へ
開会式。試合開始は9時半頃から
組合せ
第41回全日本女子学生剣道優勝
令和4年/2022年11月13日(日)
愛知県・春日井市総合体育館
※五人制団体戦・トーナメント
※LET’S KENDOでは速報のみです。