4月29日に大阪にて開催された第71回全日本都道府県対抗剣道優勝大会で、地元・大阪が14年ぶり16度目の優勝を果たした。
大阪チームは初戦となった2回戦で栃木県では大阪先鋒・石塚が二本負けする厳しい展開となったが次鋒・林、五将・山崎で取り返し一進一体の末に4-2で勝利すると、3回戦から先鋒・石塚も息を吹き返し長崎県を5-1、準々決勝の静岡、準決勝の千葉をそれぞれ2-1の接戦を制して決勝へ進出した。
優勝をかけた福岡県との対戦では、大阪五将・山﨑、中堅・吉田、三将・草野の三連勝で優勝を決め大将戦でも平田が勝利を収めて試合を締めくくり、4-1で大阪の優勝が決まった。
大阪チームは短い準備期間だったが試合では不利な状況でも取り返し、選手同士の意思の疎通を感じる歯車が噛み合った試合展開だった。
インタビュー
大将・平田裕亮(警察職員)
(このチームで)団体戦として試合をするのは初めてでした。練習試合をすることができず、稽古を4月に入ってから土日にやっていました。
選手たちはいろいろなところで経験を積んでいるので、自分のポジション・役割というのをわかった戦い方で、それを果たした結果だと思います。
試合展開としても勝ったり負けたり帳尻が合いながら最後は勝つ、という流れで最後までできたのかなっておもいます。
(平田選手の調子に関して:)私自身、団体戦にでるのが20年ぶりくらいだったので、調整段階で負荷をかけたりしみたのですが50歳をすぎているのでなかなか思い通りにはいかないなって思いました(笑)
(先鋒で活躍した石塚選手に関して)最初の試合はうまくいかなかったんですが「なにも考えずに自分の好きなようにやりなさい」と話したら、その後は結果がついてきましたよね。
・平田裕亮(教士八段)
琴平高校→国士舘大学→大阪府警(現:警察職員)
全日本選手権、東西対抗大会、世界選手権
先鋒・石塚太陽(四天王寺東高校・2年)
初戦で思うように体が動かず二本負けしてしまい、後ろの先輩や先生方が「負けてもいいから思い切りやってこいよ!」と声をかけてもらって、そのあとは思う存分にやることができ、やりきれたと思います。
(試合展開、有効打突に関して)日頃の稽古、先生や先輩方に教わったことや、このチームのでの稽古でいろいろな先生に稽古をしていただいたことが試合に出たのだと思います。
・石塚太陽(二段)
なわて少年剣道推進会→四天王寺東中→四天王寺東高校(2年)
近畿中学校大会、全国高校剣道選抜大会三位
結果
優勝 大阪府
二位 福岡県
三位 東京都、千葉県
・ベスト8
大分、静岡、広島、岡山