法政大が30年ぶり5度目の全日本学生制覇!
2大会連続で二位となった日本体育大学
令和5年/2023年11月5日(日)、第71回全日本学生剣道優勝大会が大阪市・Asueアリーナ(大阪市中央体育館)にて開催された。最高気温27度という、蒸し暑さもある陽気となった。
前回大会優勝、関東学生大会を制した筑波大は準々決勝で、鹿屋体育大学と対戦し大将戦で筑波大・池田が二本勝ちし3-2で準決勝へ勝ち進んだ。鹿体大も序盤の試合展開を見た限りでは優勝争いをできるだけの勢いがあった。筑波大は準決勝で法政大学と対戦。法政大は3回戦で同志社までは敗者をださず完封勝ちを続け、準々決勝で順天堂では序盤で2勝リードを許したが鮫島、矢野、大将戦で阿比留が勝利し逆転勝利で準決勝へ勝ち進んだ。
筑波大と法政大の準決勝は、次鋒戦で筑波・阿部、中堅戦で法大・鮫島がそれぞれ一本勝ちし、大将戦では法大・阿比留が攻め筑波・池田からメンを二本決めて勝利し、日体大と決勝を戦うことになった。
日体大は1回戦の別府大では大将戦で逆転本数差勝利し、2回戦では國士舘大との大一番となり、リードした大将戦ではあったが國士舘・早川の勝利への執念を見せたが、攻めるが故に狙われた部分もあり日体大・山本がメンを二本決めて3-1で勝利。3回戦の東海大戦も激しい試合展開となり4-3で勝利、準々決勝では立命館を3-1、第1回大会以来の準決勝進出を果たした國學院を5-0で勝利し決勝へ駒を進めた。
決勝戦、法政大と日体大の対戦は、予想外のワイサイドの展開となった。先鋒では日体大・藤島(心)が一本勝ちしたが、法大は流れを渡さず次鋒・髙橋がコテとメンで二本勝ちすると三将から大将まで勢い止まらず6連勝し、6-1で法政大が優勝を果たした。
法政大は30年ぶりの優勝となった。日体大は2年連続で決勝進出し初優勝を目指したが、悲願初栄冠は叶わなかった。
今大会、新型コロナが収束するまでの暫定的な試合審判法等に準じた試合となったが選手もルールにも慣れたせいか、全体的に一本を取りにいく積極性のある試合展開が多く見られ、引き分けも少なく、代表戦も数試合だった。
法政大インタビュー
【法政大・依田監督】
「(優勝は)この1年間の稽古の賜物です。前年度の悔しい気持ちをばねに、今大会に臨みました。試合前のチームの状況も良かったですね。主将の阿比留がチームを引っ張ってくれました。(今後に関して)欲をかかないで、1試合一試合やっていきたいと思います。」
【法政大・阿比留キャプテン】
「(1年間の取り組みに関して)苦しいことばかりでした。自分はキャプテンとして、いままでの先輩方のように結果を残せず、引っ張っていけなかったのですが、それでもみんながついてきてくれてました。何度も話し合い、意見を交換しぶつかることもありましたが、それでも自分のことを信じてくれて、この結果に結びついたのではないかと思います。(稽古やチーム状況)通常の稽古は自分が先頭に立ち指揮をとり、メニューは選手・部員で決めています。何回も話し合い様々な稽古を取り入れました。試合前には「自分達のやってきたことは間違っていない。強豪チームとの対戦でも相手を過大評価せず、自分達の剣道・試合ができれば絶対に勝てる、最後は自分にまわしてくれ」と話ました。(阿比留選手の今大会での調子)最近、練習試合などで一度も勝ててなくて、それでも鈴木やチームメイトは自分を大将に、と言ってくれたので、最後はそれに応えないといけないといけないと思っていて、結果につながったのだと思います。(終盤戦の試合展開はゾーンに入っていた?)個人的にずっと怖かったです。最後まで少し迷いながら試合をしていました。ゾーンに入っていたということはないですね。(今大会を振り返って)嬉しい気持ちですが、自分は本当になにもできない主将だったので、仲間や先生方、OBのみなさまには感謝しています。少し恩返しができたかなって思っています。」
結果
優勝 法政大学
二位 日本体育大学
三位 筑波大学
三位 國學院大学
ベスト8
鹿屋体育大学、順天堂大学、明治大学、立命館大学
決勝
○法政大学(6-1)日本体育大学×
準決勝
×筑波大学(1-2)法政大学○
×國學院大学(0-5)日本体育大学○
準々決勝
○筑波大(3-2)鹿屋体大×
×順天堂大(2-3)法政大○
×明治大(2-3)國學院○
○日体大(3-1)立命館×
3回戦
○筑波大4-1関西大×
×専修大0-3鹿体大○
×流経大0-6順天堂○
×同志社0-6法政大○
×日大 1代表1 明治大○
※代表戦 ×濱田( 勝ち コ)相馬○
×摂南大1-3國學院○
×東海大3-4日体大○
○立命館2-0東洋大×
2回戦
1回戦
勝利
開会式
9時半より開会式!
組合せ
第71回全日本学生剣道優勝大会
令和5年/2023年11月5日(日)
大阪市港区・丸善インテックアリーナ大阪
七人制団体戦、トーナメント
※大会詳細は【全日本学生剣道連盟HP】に掲載されています>>
各地方優勝大会・結果
北海道学生剣道優勝大会(9/18)
優勝 北海道大学
二位 北海大学
三位 酪農大学
東北学生剣道優勝大会(9/13)
優勝 仙台大学
二位 山形大学
三位 東北学院大学、富士大学
関東学生剣道優勝大会(9/10)
優勝 筑波大学
二位 中央大学
三位 専修大学
三位 日本体育大学
北信越学生剣道優勝大会
優勝 福井工業大学
二位 新潟大学
三位 金沢大学
東海学生剣道優勝大会(9/18)
※男子1部リーグ
優勝 中京大学
二位 星城大学
三位 朝日大学、中部学院大学
関西学生剣道優勝大会(9/10)
優勝 近畿大学
二位 関西大学
三位 関西学院大学、大阪体育大学
中四国学生剣道優勝大会(8/27)
優勝 東亜大学
二位 松山大学
三位 高知大学、岡山大学
九州学生剣道優勝大会(9/2)
優勝 鹿屋体育大学
二位 別府大学
三位 福岡大学、宮崎産業大学
過去大会
※2020/第68回大会 中止