明治大が日体大を2−0で下し悲願の初制覇!4年生の大亀、三好が有言実行、優勝に大きく貢献!
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結果
結果
優勝 明治大
二位 日体大
三位 法政大
三位 國士舘
ベスト8
福島大、朝日大、駒澤大、筑波大
トーナメント
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レビュー
明治大、序盤戦から苦戦つづく。
平成28年11月13日、第35回全日本女子学生剣道優勝大会が愛知県・春日井市総合体育館にて開催された。
決勝戦では明治大と日体大が対戦し、2-0で明治大が勝利をおさめ初優勝を飾った。
明治大学は関東女子学生選手権優勝の大亀、二位の三好、そして守谷出身の作山、1年生で中堅に入った藤崎(島原)、そして副将の中原(八代白百合)の選手で、ポジションを変えながら試合を進めた。1回戦の志學館大学を1-0とやや不安を残す試合展開となり、2回戦では中四国王者の広島大との対戦。広島大は阿蘇中央出身の古田やインターハイ個人優勝者の渡邊など強豪選手が揃っている。明治大は次鋒・作山がメンを決めて一本勝ちし、大将戦では大亀が試合開始早々に飛び込みドウを決め勝利し、広島大を2-0で下した。つづく3回戦では園田学園女子戦にも勝利し、試合ごとに選手個人、そしてチーム状態も向上していく。明治大は準々決勝で駒澤大と対戦。駒澤大は大将・和栗、志村など経験を積んだ選手が多い。そして駒澤は昨年の関東女子学生では明治大に勝利していることもあり、この準々決勝でも安易に明治大の勝利を予想することができなかった。その予想を裏切るように明治大は、次鋒・作山、そして副将・中原が勝利し、結果3-0で準決勝進出を決め、明治大の準決勝の相手は関東王者の國士舘となった。
大会は序盤戦から強豪校が苦戦し、姿を消す。(11/26アップ)
前回大会優勝の鹿屋体育大学は九州予選を2位で通過し本大会へ出場を決めた。そして1回戦では国際武道大学と対戦し、次鋒戦で国武大・副島がメンを2本決めて勝利し、この1勝により国武大が勝ち上がる。
そして国武大は3回戦では関東王者の國士舘との大一番を迎える、先鋒、次鋒を國士舘が勝利、国武大は中堅、副将で取り返し大将戦へと持ち込み、国武大・高間は積極的に攻めたが冷静に相手を見定める國士舘の上段・川添が諸手コテ、さらに片手メンを決めて勝利し、國士舘が準々決勝へ駒を進め筑波大との対戦となった。
筑波大は3回戦で大阪体育大と対戦した。大体大は関西学生を優勝し、今大会では台風の目となる事を予想していた。大将の北山に以前話を聞いたときに「全日本女子学生では大体大の初優勝が目標」と意気込みを聞き、また、10月の全日本学生男子では大体大が優勝したことを考慮すると勢いを感じていた。
試合は筑波大次鋒・佐々木が勝利しそのまま引分けが続き大将戦となる。勝利が必要な大体大・北山は筑波大・大西と対戦。大西は1年生から大将をやり、9月の全日本女子選手権では二位と強豪中の強豪だが、北山は得意の面を中心に積極的に攻め続け、そして試合終了間際にメンを奪い一本勝ちし代表戦へ持ち込む。代表戦では再び大西との対戦し、ここでも北山は攻め続けたが大西も対応し有効打を許さず、最後は北山が攻めながら大きく振りかぶり面を放とうとした瞬間に大西が鋭くメンに飛び込み勝利し準々決勝進出を決めた。
筑波は國士舘とベスト4進出をかけて対戦。先鋒、次鋒戦とも筑波が先取するも國士舘が取り替えし引分けがつづく。中堅戦では筑波・竹中が引きメンを決めて一本勝ち、追い詰められた大将戦で國士舘・川添が筑波・大西を追い詰め諸手コテで一本勝ちし代表戦へのぞみをつなげ、川添と筑波・後藤が10分以上の代表戦をおこない最後は川添が片手メンを決めて準決勝進出を決めた。
関東学生三位の日体大と法政大。日体大は全日本女子学生選手権優勝の小川、玉田と上段選手を前に置き、中堅に高馬、副将に大井、そして大将には糸山というメンバー。2回戦で近畿大、3回戦では九州王者の福岡大を破り準々決勝へ勝ち進み、東北王者の福島大を5-0の完勝で準決勝進出を決め、法政大と対戦。
法政大は初戦の関西二位の関西学院戦で代表戦となり、法政・福川が引きドウで勝利し2回戦では九州共立大、3回戦では北信越王者・新潟大に勝利し準々決勝での朝日大戦では法政は先鋒・岡崎、次鋒・田中の勝利で2-1と、朝日大の追い上げを振り切り勝利した。
準決勝の日体大と法政大は、日体大先鋒・小川が法政・吉村から二本勝ち、次鋒戦は法政・佐藤が日体大・玉田から二本勝ちし勝ち星を五分に戻す。
勝負は大将戦、実力者同士の対戦は日体大・糸山がドウで先取し、法政・福川が攻めるが糸山を崩しきれず、糸山は小手からメンの連続技で二本目を奪い勝利し2-1で日体大が決勝進出を決めた。
明治大と國士舘の準決勝、先鋒戦で明治・三好は動きを止めず攻め続け土井の一瞬の隙を逃さずドウを決めて一本勝ちしたが、次鋒戦では國士舘・亀井が思い切ったメン、そして諸手ツキを決めて二本勝ちし、國士舘が本数で逆転。中堅、副将は引分けとなり大将戦へ。明治・大亀は攻め続け川添は上段から鋭い打ちを出せない。試合序盤には大亀が素早くせめてメンに飛び込み先制。その後、大亀のメンと川添の諸手コテが交錯し審判は白、川添のコテが一本となった。場外反則を取られた大亀だったがその立合いで、開始線から一直線にメンに飛び込み2本目を奪い勝利し、明治が2-1で決勝進出を決めた。
最後まで接戦、決勝戦・日体大×明治、優勝インタビュー
決勝戦は会場中央に特設コートが設置され、日体大と明治大が対戦した。
先鋒戦、日体大の上段・小川に対し、明治大は三好。試合開始早々に小川が諸手小手を狙ったが三好は体勢の崩れた小川へ引きメンを決めて先制。小川とすると唯一のミスとなったが、そこを逃さなかった三好の瞬発力と判断力がこの勝負の分かれ道となった。次鋒戦から副将戦は一進一退の引分けが続き、明治大リードので大将戦となる。
勝利が必要の日体大・糸山は積極的に攻めるが、大亀は足を使い、前に出て対応する。そして糸山の打ち終わりや下がった瞬間を狙う。糸山は堂々とした構えから試合を組み立てたが攻めがやや単調になり始め、試合中盤、糸山が小手を狙ったところへ大亀が返しメンをタイミング良く決めて、大きな一本を奪う。その後も一進一退の攻防が続き試合時間が終了し、大亀の一本勝ち。明治大が2-0で初優勝を果たした。
試合後、明治大4年生コンビの三好、大亀に話しを聞いた。
三好は「優勝できて本当に嬉しいです。大学最後の大会のなので、悔いなく思い切り試合をする事を心がけました。そして、今日の試合では主に先鋒で出場し、4年生である私が足を引っ張る訳にいかないので、チームに勢いを付ける意味でも勝利する気持ちを強くもっていました。私としてもチームとしても厳しい試合が続きましたが、後輩達も粘り強い試合をしてくれ、そして大亀が試合を締めくくるという良い展開が作れました。先生方、先輩方、男女剣道部員、応援して下さった方々に本当に感謝しています。(決勝戦で決めた引き面に関して)自ら狙えるタイミングではなかったので、体が自然と反応しました。しかし、普段の稽古から相手の打ち終わりや居着きは逃さないように意識しています。」と、話してくれた。
そして、キャプテンでありチームの大将の大亀は「チームメイトや部員、そして多くの先生方、先輩方に支えられ今日の優勝ができました。(5月から関東女子学生選手権優勝にはじまり)今年は結果として良い流れを作れたと思います。関東女子学生(団体)では上位には行けませんでしたが、その悔しさが今日の結果につながった思います。みんなの気持ちが一つにまとまっていたと思います。
私としては、4年目で全日本女子(団体)にはじめて出場でき、優勝を意識していました。今日は1、2回戦から本当に厳しい試合が続きましたが、気持ちだけは切らさず前に出る事だけを心がけました。(準決勝、決勝戦に関して)準決勝の大将戦は、引分けではチームが負けてしまうので、最後のメンは思い切って狙いました。あのメンが決まっていなかったらどうなっていたかわかりません(笑) そして決勝戦も大将戦で、(日体大・)糸山選手は非常に強く、自分が下がってしまったら打たれてしまう事はわかっていたので、前にでる気持ちを持ち続けました。我慢する試合展開のなかでチャンスは少ないと思っていましたが、当然攻める気持ちは持ち続けていたので、あの面を決められたのだと思います。
今日のメンバーのうち3人は後輩で、これからも試合に出場していきます。良い形でバトンを渡せたと思うので、今後の活躍にも期待したと思います。そして、後輩達に負けないように私も稽古していきたいと思います。」と語ってくれた。
【試合ハイライト】
一本集
決勝
×日本体育大学(0−2)明治大学○
動画
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準決勝
1:日本体育大学×法政大学
2:明治大学×國士舘大学
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準々決勝
1:日本体育大学×福島大学
○日体大(5-0)福島大×
先鋒 ○玉田(メメ 勝ち メ)赤塚×
次鋒 ○小川(メメ 勝ち )斎藤×
中堅 ○高馬(メ 一本勝ち )矢吹×
副将 ○大井(ドメ 勝ち )石井×
大将 ○糸山(メメ 勝ち )山村×
2:朝日大学×法政大学
×朝日大(1-2)法政大○
先鋒 ×大村( 勝ち ドコ)岡崎○
次鋒 ×勝部( 一本勝ち メ)田中○
中堅 ○鍋島(メ 一本勝ち )吉村×
副将 △西原(ツ 引分け メ)佐藤△
大将 △今村( 引分け )福川△
3:明治大学×駒澤大学
○明治大(3-0)駒澤大×
先鋒 △三好( 引分け )志村△
次鋒 ○作山(メ 一本勝ち )岡崎×
中堅 △藤崎(メ 引分け コ)前波△
副将 ○中原(メ 一本勝ち )越田×
大将 ○大亀(メコ 勝ち )和栗×
4:筑波大学×國士舘大学
×筑波大(1 代表 2)國士舘○
先鋒 △二宮(メ 引分け メ)土井△
次鋒 △佐々木(メ 引分け ツ)亀井△
中堅 ○竹中(メ 一本勝ち )染谷×
副将 △後藤( 引分け )井手△
大将 ×後藤( 一本勝ち コ)川添○
代表 ×後藤( 勝ち メ)川添
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3回戦(動画)
2回戦動画
1回戦
生配信・アーカイブ動画
序盤戦ハイライト(リアイルタム速報)
3回戦、筑波対大体大は接戦となり大将戦で追いついた大体大だったが、代表戦では筑波・大西が大体大・北山からメンを決めて勝利、ベスト8進出を決めた。
日体大は2回戦で近畿大に勝利し、3回戦では九州王者の福岡大と対戦。
2回戦までの勝ち上がり
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2回戦、関東王者・國士舘は同志社大と代表戦になり、國士舘・川添がコテを決めて勝利した。
関西王者・大体大は2回戦から登場し、茨城大を4−0と好調な滑り出し。
2回戦、明治大が2−0で広島大から勝利。明治は作山、大亀が勝利した。
接戦が続く1回戦!福教大が代表戦で清和大から勝利。立命館が東海大を下す。
1回戦、法政対関西学院は代表戦となり法政・福川が引きドウ決め勝利。
前回王者・鹿屋体育大学、1回戦で国際武道大学に敗退。
一回戦が進行中。青学大、日体大、近畿大、関東学院、明治などが2回戦進出。
みどころ
全国から64大学が集結し日本一を目指す。関東王者・國士舘、2連覇を狙う鹿体大、初優勝を狙う関西王者・大体大、広島大が上位を狙う。強豪関東勢にも注目。
平成28年11月13日(日)、第35回全日本女子学生剣道優勝大会が愛知県・春日井市総合体育館にて開催される。
近年大会では関東勢、そして鹿体大が大会制覇している事が多いが、毎大会ベスト4には関西勢が進出している。10月の男子優勝大会で大体大が優勝し、女子も関西学生を優勝し本大会への出場を決め初優勝を狙っている。大体大が順当に勝ち上がれば、3回戦で筑波大と対戦か。筑波大は関東学生の4回戦(ベスト16)で敗れているが、全日本女子選手権二位の大西をはじめ選手個人の実績をみると優勝候補となるだろう。
前回大会優勝の鹿屋体育大学は、九州学生決勝で福岡大学に代表戦で敗れたが、大会連覇を狙ってくるだろう。鹿体大の1回戦は国際武道大となり、油断できない相手だ。そして九州学生王者の福岡大は2回戦で大阪教育大と青学大の勝者となり、その試合を勝ち上がると日体大との対戦になりそうだ。
関東王者の國士舘は2回戦から登場し、やはり3回戦で対戦が見込まれる鹿体大が序盤戦最大の山場となるだろう。
中四国優勝の広島大は2回戦で明治大との対戦が濃厚。この勝者が上位まで勝ち上がりそうだ。
國學院大学は、関東学生時の勢いを出せれば上位進出も見えてくる組合せ。
上段・岡崎、福川、1年生の佐藤など強豪選手を揃え2年ぶりの大会制覇を狙う法政大学は1回戦で関西二位の関西学院との対戦が、このブロックで最大の強豪校なりそうだ。強豪関東勢は近くにおらず地方大会優勝校は新潟大がいるが、法政が一枚上手だろう。
序盤戦から楽しみな対戦も多いが、3回戦からは強豪同士の対戦が見込まれる。
LET’S KENDOでは現地から、FRESH!AbemaTV LET’S KENDOチャンネルで生配信を予定し、Twitterでは速報もおこないます。
※生配信は【FRESH!AbemaTV LET’S KENDOチャンネル】
組合せ
※大会の詳細・組合せは【全日本学生剣道連盟HP】に掲載されております。
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各地方大会結果
北海道女子学生優勝大会
- 優勝
- 二位
- 三位
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東北女子学生優勝大会 (9/11)
- 優勝 福島大学
- 二位 仙台大学
- 三位 青森大学
関東女子学生優勝大会 (9/17)
- 優勝 国士舘大学
- 二位 國學院大学
- 三位 法政大学
- 三位 日本体育大学
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北信越女子学生優勝大会 (9/4)
- 優勝 新潟大学
- 二位 福井工業大学
- 三位 金沢星陵大学
※結果は【北信越学生剣道連盟Facebook】に掲載されております。
東海女子学生優勝大会 (9/23)
- 優勝 朝日大学
- 二位 中京大学
- 三位 常葉大学
- 三位 中部大学
- 全日本出場 愛知学院大学、愛知教育大学
関西女子学生優勝大会 (9/25)
- 優勝 大阪体育大学
- 二位 関西学院大学
- 三位 大阪教育大学
- 三位 立命館大学
中四国女子学生優勝大会 (9/4)
- 優勝 広島大学
- 二位 高知大学
- 三位 徳山大学
- 三位 聖カタリナ大学
- 全日本出場 環太平洋短期大学部、環太平洋大学
全九州女子学生剣道大会(9/10)
- 優勝 福岡大学
- 二位 鹿屋体育大学
- 三位 佐賀大学
- 三位 福岡教育大学