【速報・結果】H29第26回全国高校剣道選抜大会(3/28最終日)

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男子、九州学院が5連覇達成!水戸葵陵、一歩及ばず。

九州学院九州学院

女子、中村学園女子が筑紫台との福岡対決を制し優勝!!

中村学園女子
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レビュー

※4/1掲載

序盤戦から強豪同士対戦、接戦が続く

開会式
大会はトーナメン制に変更され、過去最多の男女各64チームが参加した。


平成29年3月26日〜29日、第26回全国高等学校剣道選抜大会が愛知県・春日井市総合体育館で開催された。
従来の試合形式である3校予選リーグ+決勝トーナメント制から今大会よりトーナメント制に変更なり、そして出場校数も48校から64校の増えた。

以前までの大会では予選リーグを突破を計算する試合展開も見られたが、トーナメント制の一発勝負のため試合はより積極性がまし、さらに出場校のレベル差少なく接戦や代表戦が非常に多く、手に汗握る試合が各会場で見られた。

男子序盤戦、1回戦から西大寺(岡山)と高千穂(宮崎)が対戦し代表戦で高千穂・清家が勝利するも、2回戦で育英(兵庫)に敗退した。育英の3回戦は秋田商業。秋田商業は1回戦で強豪・奈良大附属に勝利し勝ち上がってできた。育英と秋田商業の一戦は3-0で育英が勝利し準々決勝へ駒を進め、九州学院との一戦が決まった。

九州学院、大会制覇に向けて始動。

桐蔭学園
桐蔭学園は接戦を勝ち抜いたが、準決勝で九学に敗れ三位。

九州学院(熊本)は近年の高校剣道界を牽引し、2月の九州大会団体で優勝し、さらに個人戦でも大将・岩切が優勝し勢いをつけ、この選抜でも5連覇かけた全試合に最大の注目が集まった。

九学は1回戦の本庄第一(埼玉)を1-0、2回戦の中央学院(千葉)を2-1、3回戦の浜名(静岡)を2-0と、スコア上では圧倒したものではないがやはり強豪選手揃う九学だけあり隙ない試合展開を見せた。

準々決勝での育英(兵庫)戦では、九学次鋒・近本、副将・長尾の勝利で育英を2-1で下し勝利し準決勝で桐蔭学園(神奈川)との試合が決まった。

桐蔭学園は3回戦で長野日大(長野)と対戦し本戦を0-0、代表戦で森山が長野日大・鈴木からメンを決めてベスト8進出を決め、佐野日大と対戦。

佐野日大も厳しい試合を勝ち抜き、3回戦で筑紫台(福岡)との代表戦では佐日・但馬が筑紫台・百田からメンを奪い準々決勝へ駒を進めた。

桐蔭学園と佐野日大の準々決勝は先鋒から副将まで引分けが続き、大将戦となる。試合終盤に差し掛かった頃、佐日・但馬が引き面放ちさがっると桐蔭・森山が追い詰め担ぎながらタイミングを外し鋭く飛び込みメンを決め一本勝ちし、1-0で桐蔭学園が準決勝を進出を決めた。

準決勝、九州学院と桐蔭学園では次鋒戦、九学・近本が試合終了間際に桐蔭・南波の攻め際に出ばなメンを鋭く放ち一本勝ちし、その後も引き分けが続き大将戦へ。現在の高校剣道界を代表する選手同士、九学・岩切、桐蔭・森山の一戦は試合開始早々に逆胴を狙った森山に対し、岩切は素早く反応し引きメンを放ち先取。二本勝ちで代表戦と厳しい状況の森山は思い切った面を見せたが有効打にならず。岩切は森山の引き技を追い小手からメンの連続打ちで二本目を奪い勝利し、2-0で九州学院が決勝進出を決めた。5連覇を掛けた最後の相手は水戸葵陵。九州学院の対抗として、大会前から名が挙がっていた。

水戸葵陵、大将・寒川を中心にチーム力を見せる。

水戸葵陵
水戸葵陵、リードされても大将・寒川の勝利でチームを救い決勝進出。

水戸葵陵が配置された九学と反対側のトーナメントも序盤から強豪同士の試合が見られた。

1回戦から関東対決となった国士舘(東京)と前回大会二位の東海大浦安(千葉)は代表戦となり、浦安・元吉が国士舘・金沢から勝利したが、2回戦では大阪代表・履正社との代表戦で敗れた。履正社は3回戦で東海大札幌(北海道)と接戦の末、3-1で東海大札幌が勝利した。一進一退の試合は見応えのある試合の一つだった。

東海大札幌の準々決勝の対戦相手は水戸葵陵。

水戸葵陵は初戦の崇徳(広島)を3-0、2回戦では九州大会二位の実績を誇る島原(長崎)の勝ち上がりを予想していたが磐田東(静岡)が代表戦で島原を下して勝ち上がった。2回戦の水戸葵陵と磐田東、先鋒で磐田東・池田が一本勝ちで勢いを見せるかと思われたが、葵陵中堅・岩部、そして大将・寒川の勝利で逆転勝ちで3回戦へ勝ち進み小牛田農林に勝利、そして準々決勝では札幌日大と接戦を演じる。中堅戦で札幌・廣澤が豪快な小手メンで先取し、さらに引きメンを決めて二本勝ち。副将戦では札幌・川口が素早く攻めてメンを決めて先取したが、川口が竹刀落としを含む反則2回で葵陵・杉田へ一本与えられ引分け。葵陵にとってこの引分けは大きかった。しかし、葵陵大将・寒川は2本勝ちで代表戦という厳しい状況の中、試合開始早々に攻めて来た札幌大将・小田から寒川はコテを奪い、その後も冷静な試合展開をみせ小田の一瞬の居着きを見逃さず寒川が引きメンを決めて2本勝ちで代表戦につなぐ。代表戦では葵陵・寒川、そして札幌は中堅戦で勝利した廣澤。試合は5分以上に及び、最後は寒川が素早い反応で出ばなメンを決め、ベスト4進出を決めた。準決勝の対戦相手は、東福岡。東福岡は、福岡予選では決勝で筑紫台に破れ2位通過での選抜出場となったが、福岡にいたってはその実力は拮抗しており、強豪である事以上の参考にならない。

東福岡は苦戦が続いた。1回戦の新潟明訓、2回戦の箕島(和歌山)戦の2試合とも代表戦となり、両試合とも東福岡(大将)・中山の勝利で3回戦へ勝ち進んだ。3回戦は西京(山口)を3-0、そして準々決勝での日吉ヶ丘(京都)では東福岡中堅・新井の一本勝ちで1-0の接戦を制しベスト4進出を決め水戸葵陵との対戦となった。

準決勝、東福岡と水戸葵陵の一戦、先鋒戦で東福岡・和田は先鋒らしい足を止めず動き続ける剣風で試合終盤に葵陵・青木からメンを奪って一本勝ち。中堅戦で試合序盤に葵陵・岩部がキレの良い引きドウを決めて先取するも、東福岡・新井は試合中盤に素早く攻め込みコテを決めた。勝負を決めた一本は岩部、新井の攻め込みにドウを決めてこの試合を制した。

副将戦は引分け、同勝・本数の大将戦、試合終盤に葵陵・寒川が東福岡・中山が面を狙ったところへ出ばなコテを決め、2本目の立会いで今度は寒川がメンに飛び込み勝利した。寒川の出ばなを決めるための攻め強さや瞬発力、居着きを見逃さない判断力は素晴らしいものだった。

決勝、本命同士が勝ち上がる!5連覇を掛けた九州学院、初優勝を目指す水戸葵陵

決勝
決勝、大将戦が引分けに終わり九学の5連覇が決まった。

九州学院は4連覇中、大将はH25大会・真田、H26大会・山田、H27大会・槌田、H28大会・星子、そして、そのバトンは今大会、岩切に託された。

水戸葵陵は過去5回の準優勝があるものの、意外にも優勝経験がない。H25大会では大将に宮本(現・國士舘大学)を据え勝ち進むも、決勝で九学に1-0で敗れた。

決勝戦、会場中央に特設コートが設置され、女子決勝が開催されたのち、大会の最後の試合としておこなわれた。

先鋒戦、九学先鋒・近本は決勝までの5試合のすべてに勝利しており好調を維持しチームの勝利に大きく貢献してきた。また、近本は愛知県出身であり、その成長した姿を地元の人々に見せるように躍動した。この決勝先鋒戦は葵陵・青木と激しい攻め合いの末、試合終盤に相面となり一瞬早く出ばなをとらえた近本に旗が3本、一本勝ちでこの試合を終えた。

次鋒戦、試合終盤に差し掛かった頃、葵陵・貝塚が引き面を放ち決めきれず止まってしまっところへ九学・黒木が獲物を捕らえるかのごとく鋭いメンを奪い、一本勝ち。九学が2-0とリードで中堅戦、そして後半戦へつなぐ。

中堅戦、負けは許されない葵陵・岩部は気を吐く。九学・長尾をジワジワと攻め立て、思い切りのいいメンを放ち先制。長尾も取り返すべく面を中心に試合展開するが返す事ができず、岩部の一本勝ち。スコア2-1と九学を追う。

副将戦、九学唯一の1年生メンバー・重黒木と葵陵・杉田の対戦は一進一退の末、引分け。九学が1勝リードの展開と葵陵はすでに2敗している状況を考えると、どうしても手堅い展開となってしまうの致し方ない事だろう。

そして迎えたら大将戦、絶対に勝利が必要な葵陵・寒川はムリに打ち込む事なく九学・岩切の逆胴を狙いつつ面や小手と的を散らし強弱をつけながら展開し、時に鋭い打ちを見せた。岩切はリードしている状況を気にする事なく、積極的な攻めを見せる。岩切は寒川の小手や面をとらえるも決めきれず。両選手の良さが存分に見られたが、それだけに有効打を奪う事ができず引分けとなり、九州学院が2-0で勝利し5連覇を達成した。

LET’S KENDOでは、九州学院の昨年12月の若潮杯での敗退を目の当たりにし、この選抜では優勝候補筆頭ではあったのものの連覇が途切れる可能性も少し感じていたのだが、2月の九州大会優勝を経験し、しっかりと選抜に照準を合わせてきたところは「さすが九学」と言わざるを得ない。今大会の九学選手の試合巧者ぶり、判断力、勝負所での決定力・打突力は他校に比べ一枚上手であった。その中で、先鋒・次鋒のポジションで全勝した近本太郎が優秀選手に選出され、前で勝ち後ろにつなぐ展開が噛み合い、今大会での優勝につながったのではないだろうか。

今後、予選はあるものの九州大会、玉竜旗、そして宮城インターハイと夏が待ち遠しい。

※女子レビューは準備中です。

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結果

閉会式

男子の部

  • 優勝 九州学院高等学校(熊本)
  • 二位 水戸葵陵高等学校(茨城)
  • 三位 桐蔭学園高等学校(神奈川)
  • 三位 東福岡高等学校(福岡)
  • 【ベスト8】
  • 育英高等学校(兵庫)
  • 佐野日本大学高等学校(栃木)
  • 東海大附属札幌高等学校(北海道)
  • 日吉ヶ丘高等学校(京都)

女子の部

  • 優勝 中村学園女子高等学校(福岡)
  • 二位 筑紫台高等学校(福岡)
  • 三位 磐田西高等学校(静岡)
  • 三位 須磨学園高等学校(兵庫)
  • 【ベスト8】
  • 阿蘇中央高等学校(熊本)
  • 東海大菅生高等学校(東京)
  • 久御山高等学校(京都)
  • 麗澤瑞浪高等学校(岐阜)

男子・優秀選手

  • 中山豊樹(東福岡・福岡)
  • 福井尚志(日吉ヶ丘・京都)
  • 寒川 祥(水戸葵陵・茨城)
  • 川口翔太郎(東海大札幌・北海道)
  • 森島 諒(履正社・大阪)
  • 近本太郎(九州学院・熊本)
  • 森山竜成(桐蔭学園・神奈川)
  • 横藤竜平(育英・兵庫)
  • 但馬圭太郎(佐野日大・栃木)
  • 塩崎大道(長野日大・長野)

女子・優秀選手

  • 海津みなみ(阿蘇中央・熊本)
  • 小川梨々香(筑紫台・福岡)
  • 松下夏生(磐田西・静岡)
  • 坂田綺晴(東海大菅生・東京)
  • 榎本琴音(桐蔭学園・神奈川)
  • 山﨑里奈(中村学園女子・福岡)
  • 森脇 渚(久御山・京都)
  • 外山菜緒(麗澤瑞浪・岐阜)
  • 堀谷寧々(須磨学園・兵庫)
  • 佐藤光畝(本庄第一・埼玉)

男子優勝 九州学院優勝 九州学院

二位 水戸葵陵二位 水戸葵陵
三位 桐蔭学園三位 桐蔭学園
三位 東福岡三位 東福岡
女子優勝 中村学園女子女子優勝 中村学園女子
女子二位 筑紫台女子二位 筑紫台
女子三位 磐田西女子三位 磐田西
女子三位 須磨学園女子三位 須磨学園
男子 優秀選手男子 優秀選手
女子 優秀選手女子 優秀選手

結果トーナメント

男子トーナメント  女子トーナメント

※試合スコアは結果速報ページをご確認ください。

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決勝

・男子:○九州学院(2-1)水戸葵陵×

男子決勝

動画

決勝1-1 決勝1-2

・女子 :○中村学園女子(1-0)筑紫台×

女子決勝

動画

女子決勝1/1女子決勝1/2

準決勝

・男子1:○九州学院(2-0)桐蔭学園×

男子準決勝1

動画

準決勝1 1/2 準決勝1 2/2

・男子2:×東福岡(1-2)水戸葵陵○

男子準決勝2

動画

準決勝2 1/2 準決勝2 2/2

・女子1:○中村学園女子(4-0)磐田西×

女子準決勝1

動画

中村学園×磐田西

・女子2:×須磨学園(0-3)筑紫台○

女子準決勝2

動画

須磨学園×筑紫台

準々決勝

・男子1:○九州学院(2−1)育英×

準々決勝1

動画

準々決勝1-1 準決勝1-2

・男子2:○桐蔭学園(1-0)佐野日大○

準々決勝2

動画

準々決勝2-1 準々決勝2-2

・男子3:○東福岡(1−0)日吉ヶ丘×

準々決勝3

動画

準々決勝3

・男子4:○水戸葵陵(1 代表戦 1)東海大札幌×

準々決勝4

動画

準々決勝4-1 準々決勝4-2

・女子1:×阿蘇中央(0-2)中村学園女子○

女子準々決勝1

・女子2:○磐田西(1/3本ー1/2本)東海大菅生×

女子準々決勝2

・女子3:○須磨学園(1-0)久御山×

女子準々決勝3

・女子4:×麗澤瑞浪(0-3)筑紫台○

女子準々決勝4

試合動画一覧

※試合動画の一覧はYouTube LET’S KENDOチャンネル「再生リスト」へリンク。

試合動画一覧

リアルタイム速報!

※3回戦

【男子】

・第1試合場

×浜名 対 九州学院○

○育英 対 秋田商業×

×長野日大 対 桐蔭学園○

×筑紫台 対 佐野日大○

・第2試合場

○東福岡 対 西京×

×球磨工業 対 日吉ヶ丘○

×小牛田農林 対 水戸葵陵○

×履正社 対 東海大札幌○

※3回戦、佐野日大・但馬が筑紫台・百田との代表戦で引きメンをきめて勝利。

佐野日大

※3回戦、履正社と東海大札幌は大接戦!大将戦で札幌・小田が勝利し準々決勝進出を果たす。

東海大札幌

※3回戦、桐蔭学園と長野日大の一戦は代表戦へ。桐蔭・森山が長日・鈴木からメンを決めてべスト8進出を決める。

桐蔭学園

※3回戦、水戸葵陵は小牛田農林を前3人で勝負を決める勢いをみせた。

水戸葵陵

※育英が秋田商から勝利。日吉ヶ丘は球磨工業との接戦を制す

育英

※女子、阿蘇が初出場の作新学院との代表戦を制しべスト8進出

阿蘇中央

※大会最終日、9時より試合開始!!

最終日

ベスト16 トーナメント

男子べスト16女子ベスト16
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3回戦〜決勝 FRESH!生配信!!

8時半ころより生配信 男女トーナメント3回戦〜決勝、閉会式

・大会総合ページ

総合ページ

・第1〜2日目(3/26.27)

初日、二日目