星子(鹿児島)決勝で二本勝ちし初優勝!林田(福井)が二位
結果
優勝 星子啓太(鹿児島)
二位 林田匡平(福井)
三位 山田将也(愛知)
三位 村山仁(神奈川)
決勝
×林田(福井)( 勝ち メメ)星子(鹿児島)○
筑波大出身対決となった決勝戦。赤の林田、白の星子ともこの選手権で過去に三位入賞の実績を持つ超実力選手同士の対戦。両選手とも打突力が強く、出ばな、飛び込み技とも優れている。試合開始から1分半、相面となりが先取する。林田の手数が多くなるものの星子は冷静に見極める。林田が星子の攻めを切ろうとさがったところへ星子は鋭く飛び込んだメンが一本となり、二本勝ちで星子が初優勝を決めた。
準決勝
×山田(愛知)( 一本勝ち メ)林田(福井)○
林田は3度目の準決勝に対し、初出場の山田は、小柄ながらキレのある技で準決勝まで勝ち上がった。山田は攻め崩そうとするが手元をぶらさない林田は間合いに入らせない。試合中盤、林田は真っ直ぐに爆発力のあるメンが有効打となり、一本勝ちで林田が決勝進出を決めた。
×村山(神奈川)( 延長 ツ)星子(鹿児島)○
警察勢で唯一ベスト4に勝ち上がった村山と、大学2年時には世界大会日本代表に選出され日本の団体優勝に貢献した星子との対戦。試合開始早々に音のいい小手を打った村山だったが旗は上がらず。星子も攻めようとするが試合巧者の村山の懐に入ることができず、逆に村山も攻めきれず手数が少ない状況のまま延長戦なる。流れが変わり、星子が素早く間合いを詰め放った両手ツキが一本となり勝利した。
準々決勝
×地白(北海道)( 延長 コ)山田(愛知)○
北の実力選手・地白は第64回大会で三位入賞を果たしている。山田の素早い動きを、地白はベテランらしく制しながら試合を組み立てる。しかし、両選手とも有効打はなく5分の試合時間が終了し延長戦なり、最後は山田がこの試合で見せなかったタイミングを外すように打ったコテが一本となり、準決勝進出を決めた。
○林田(福井)(メメ 勝ち メ)村上(愛媛)×
今大会の名勝負の一つとなった一戦。初出場の村上は、面を武器にベスト8まで勝ち上がってきた。試合開始序盤、一歩先に動き出した林田のメンが村上を捉え先取。返したい気持ちを我慢しながら攻める村上は、林田を攻め崩しメンを取り返した。しかし、林田が試合終盤に鋭く攻めてメンを決め、面を狙い合う真っ向勝負を林田が制した。
○村山(神奈川)(メ 延長 )大平(栃木)×
2大会連続出場となった20歳の大平(筑波大3年)、2018年のインターハイ個人優勝や筑波大での活躍は記憶に新しい。村山も2007年のインターハイ個人優勝し、中央大学で活躍した。試合序盤、大平が村山の竹刀を払い面に飛び込んだが一本にはならず。村山の誘うような攻めに大平は冷静に対応し、無闇に打ち込まない。延長戦が始まり最初の攻防、大平が小手に飛び込み白旗1人、同時に村山が放ったメンには赤旗二人となり勝負が決した。
○星子(鹿児島)(コ 延長 )足立(埼玉)×
足立(警察)は過去に選手権ベスト8、警察大会個人ベスト8など実績を積み重ねている実力選手であり、初優勝を狙う星子も油断できない対戦相手となった。本戦5分はお互いに面をじっくり狙い合う互角の展開で終了し延長戦へ。攻めや強い打突が増え一本への期待が高まった頃、足立の面の打ち終わりに星子がコテを決めて勝利しベスト4進出を決めた。
3回戦(8試合)
○地白(北海道)(メ 延長 )柴田(山口)×
×寺島(富山)( 一本勝ち メ)山田(愛知)○
×黒川(長崎)( 一本勝ち メ)林田(福井)○
×牧島(福岡)( 一本勝ち メ)村上(愛媛)○
○村山(神奈川)(メ 延長 )宮本(東京)×
○大平(栃木)(コ 延長 )草野(大阪)×
○星子(鹿児島)(メ 一本勝ち )阿部(兵庫)×
○足立(埼玉)(メ 一本勝ち )木島(宮崎)×
2回戦(16試合)
土谷(大阪)を相手に積極的に攻める地白(北海道)は延長で突きを捌いて引き面を決め勝利 村山(神奈川)と西原(高知)は接戦となったが、延長で西原が2回目に反則を取られてしまった 宮本(東京)は長田(静岡)から序盤にドウ、さらにメンを決めて二本勝ち 柴田(山口)が担ぎメンを佐藤(千葉)から決めて一本勝ち 大平(栃木)は20歳年上の上段・矢口(茨城)からコテを決めて一本勝ち 寺島(富山)が勝見(神奈川)から鋭く攻めてメンを決め一本勝ち 2回目の延長戦、草野(大阪)が矢野(長野)から諸手コテを決めて勝利 山田(愛知)が試合序盤に矢野(東京)からメンを決めて一本勝ち 攻める久田松(愛知)だったが星子(鹿児島)を崩しきれず終盤に星子がメンを決めて一本勝ち キレのある黒川(長崎)は実力選手・高(大阪)からメンを決めて一本勝ち 接戦なった一戦は延長となり阿部(兵庫)が武田(宮城)からコテを決めて勝利 林田(福井)はベテラン尾池(岡山)からメンを決めて一本勝ち 足立(埼玉)は5回目の出場となった三雲(滋賀)の小手を捌いてメンを決め一本勝ち 延長早々、牧島(福岡)が鋭く間合いを詰めてメンを放ち合屋(京都)から勝利 菅野(岩手)の小手を村上(愛媛)が上から乗り込みメンさらにメンを決めて二本勝ち 学生対決、木島(宮崎)が平子(山梨)から相メン、コテを決めて二本勝ち
×土谷(大阪)( 延長 メ)地白(北海道)○
○柴田(山口)(メ 一本勝ち )佐藤(千葉)×
×勝見(神奈川)( 一本勝ち メ)寺島(富山)○
×矢野(東京)( 一本勝ち メ)山田(愛知)○
○黒川(長崎)(メ 一本勝ち )高(大阪)×
×尾池(岡山)( 一本勝ち メ)林田(福井)○
○牧島(福岡)(メ 延長 )合屋(京都)×
×菅野(岩手)( 勝ち メメ)村上(愛媛)○
○村山(神奈川)(反 延長 )西原(高知)×
×長田(静岡)( 勝ち メド)宮本(東京)○
×矢口(茨城)( 一本勝ち コ)大平(栃木)○
×矢野(東京)( 延長 コ)草野(大阪)○
○星子(鹿児島)(メ 一本勝ち )久田松(愛知)×
○阿部(兵庫)(コ 延長 )武田(宮城)×
×三雲(滋賀)( 一本勝ち メ)足立(埼玉)○
○木島(宮崎)(メコ 勝ち )平子(山梨)×
1回戦(32試合)
第67回大会優勝の國友(福岡)だったが延長戦で村山(神奈川)がドウを決めて勝利 今大会最初の一本を決めた土谷(大阪)は納谷(群馬)からメンを二本決めた 西原(高知)と吉田(和歌山)はコテを取り合い 延長で西原がメンを決めて勝利 3回目の延長で地白(北海道)富松(福岡)からコテを決めた 一本を狙い合う積極的な展開 延長戦で長田(静岡)が金森(秋田)からコテを決めて勝利 豪快な面を印象つけた柴田(山口)は 白木(徳島)からコテメンの連続技で一本勝ち やや固さのあった宮本(東京)だったが延長で中本(奈良)からメンを決めた じっくりと攻め合う展開 延長で佐藤(千葉)が嘉陽(沖縄)から出ばなメンを決めた 上段・矢口(茨城)が延長で青木(島根)から片手コテを決めて一本勝ち 第64回大会優勝の勝見(神奈川)と接戦を演じた鈴木(兵庫) 延長で相小手からすかさずメンにつなげた勝見が勝利した 延長2回と試合は長い試合となり最後は大平(栃木)が三田(福島)からメンを決めた 試合終盤 寺島(富山)が澁谷(山形)から飛び込みメンを決めて一本勝ち 矢野(長野)がコテを先取 永山(佐賀)が果敢に攻めたが取り返せなかった 矢野(東京)がメン、コテを連取し石田(広島)から勝利した 上段・草野(大阪)は圧倒的なスピードの片手メンを泉(埼玉)から二本決めて勝利 山田(愛知)が阿部(大分)から試合中盤にツキを決めて一本勝ち 延長戦 星子(鹿児島)が加藤(鳥取)からメンを決めた 黒川(長崎)は上段の棈松(埼玉)からメンを2本決めた 好勝負となった一戦は久田松(愛知)が山本(千葉)から延長でコテを決めて勝利 休憩を挟んだ延長4回目 高(大阪)が高田(青森)からドウを決めて決着 積極的に攻めペースを握った阿部(兵庫)が第62回大会優勝の竹ノ内(東京)からコテ、メンを決めて二本勝ち 出場6回目の尾池(岡山)は菊池(静岡)から巧みな捌きからメンを決めて一本勝ち 延長3回目 今村(熊本)の小手に武田(宮城)がメンを決めた 試合開始早々に林田(福井)が白鳥(千葉)からメン 中盤にコテを決めて二本勝ち 実業団で活躍する三雲(滋賀)はベテラン松本(香川)から延長でコテを決めた 畠中(東京)と牧島(福岡)の注目試合は 牧島がメンとコテで二本勝ち 世界王者 安藤(北海道)の動きが重い印象 対する足立(埼玉)は積極的に攻め 延長でドウを決めた 合屋(京都)と学生の杉田(岐阜)は延長戦なり 合屋がコテを決めて勝利 木島(宮崎)は試合中盤に吉田(新潟)からドウ さらにメンで二本勝ち 菅野(岩手)が延長で中村(石川)からメンを決めた 大体大の和田(三重)と國士舘の平子(山梨)の学生対決は平子がメンで一本勝ち 予選で前回大会王者の松﨑に勝利して出場した佐々木(茨城)だったが、村上(愛媛)が鋭いメンを決めて一本勝ち
○土谷(大阪)(メコ 勝ち )納谷(群馬)×
○地白(北海道)(コ 延長 )富松(福岡)×
×白木(徳島)( 一本勝ち メ)柴田(山口)○
○佐藤(千葉)(メ 延長 )嘉陽(沖縄)×
×鈴木(兵庫)( 延長 メ)勝見(神奈川)○
×澁谷(山形)( 一本勝ち メ)寺島(富山)○
○矢野(東京)(メコ 勝ち )石田(広島)×
×阿部(大分)( 一本勝ち ツ)山田(愛知)○
○黒川(長崎)(メメ 勝ち )棈松(埼玉)×
×高田(青森)( 延長 ド)高(大阪)○
○尾池(岡山)(メ 一本勝ち )菊池(静岡)×
○林田(福井)(メコ 勝ち )白鳥(千葉)×
×畠中(東京)( 勝ち コメ)牧島(福岡)○
○合屋(京都)(コ 延長 )杉田(岐阜)×
○菅野(岩手)(メ 延長 )中村(石川)×
×佐々木(茨城)( 延長 メ)村上(愛媛)○
×國友(福岡)( 一本勝ち ド)村山(神奈川)○
×吉田(和歌山)(コ 延長 メメ)西原(高知)○
×金森(秋田)( 延長 コ)長田(静岡)○
○宮本(東京)(メ 延長 )中本(奈良)×
○矢口(茨城)(コ 延長 )青木(島根)×
○大平(栃木)(メ 延長 )三田(福島)×
×永山(佐賀)( 一本勝ち コ)矢野(長野)○
×泉(埼玉)( 勝ち メメ)草野(大阪)○
×加藤(鳥取)( 延長 メ)星子(鹿児島)○
×山本(千葉)( 延長 コ)久田松(愛知)○
×竹ノ内(東京)( 勝ち メコ)阿部(兵庫)○
×今村(熊本)( 延長 メ)武田(宮城)○
○三雲(滋賀)(コ 延長 )松本(香川)×
○足立(埼玉)(ド 延長 )安藤(北海道)×
×吉田(新潟)( 勝ち メド)木島(宮崎)○
×和田(三重)( 一本勝ち メ)平子(山梨)○
開会式
日本剣道形 打太刀 大城戸功 仕太刀 佐藤桂生
9時半より開会式、試合開始は10時頃より!
ライブ配信
※全剣連YouTube
第69回全日本剣道選手権大会
令和3年/2021年11月3日(水・祝日)、第69回全日本剣道選手権大会が東京・日本武道館にて開催される。
前回大会は延期の末、今年3月に長野県で男女同時開催となったが、今大会は例年通り11月3日、無観客での開催となった。
また今回は、前回出場することができなかった警察系選手も8月以降に行われた予選からは出場し、本大会への出場を決めた選手も多い。
前回大会優勝の松﨑賢士郎(茨城)、同二位の村上雷多(大阪)は予選を勝ち抜くことができず、出場することができなかった。代わりに茨城からは佐々木(教員)、矢口(刑務官)の2名が出場を決め、大阪は草野(警察)、土谷(警察)、高(パナソニック)の3名となっている。
出場選手の職業別内訳(※全剣連)で多いのは警察選手23名、教員16名、大学生11名、会社員6名となっていた。第67回大会までは警察選手が50名以上となっていることを考えると、まだまだ新型コロナ感染症の影響がある大会と行ってもいいだろう。今大会も無観客、試合や運営に関しても感染対策されてることが伝わって来ている。
やはり警察選手の仕上がりが気になってしまう。新型コロナが流行し始めた昨年3月から本年8月まで警察選手は基本的に稽古が禁止されていたと聞いており、稽古再開から数週間での予選、そして3ヶ月での選手権となるため、今大会、どのような試合を見せてくれるのか優勝争いの期待も込めて注目したい。
北海道からは地白、安藤の警察選手、東北では菅野(岩手)、武田(宮城)の常連組みが出場を決めている。関東は警察選手が多く、東京は警視庁の4選手、竹ノ内、矢野、畠中、宮本、神奈川は勝見、村山、千葉は佐藤、山本と教員の白鳥、埼玉は棈松、足立となっている。また学生では大平(栃木・筑波大)、泉(埼玉・順天堂)、平子(山梨・國士舘)となっている。
北信越・東海では、教員の林田(福井)、2大会連続出場の矢野(長野)、愛知は久田松(警察)、山田(NTT)の若手選手が決めており、岐阜も杉田(鹿体大)が出場をきめ若手世代が台頭している。
関西は、大阪の高(パナソニック)、滋賀の三雲(東レ)、和歌山で吉田(トールエクスプレス)ら実業団選手、兵庫は阿部(筑波大)、京都は警察の合屋が出場を決めた。
中四国では、尾池(岡山・刑務官)が6回目の出場、松本(香川・警察)の試合巧者が揃い、また白木(教員・徳島)など教員や学生の出場も多い地域となった。
九州、福岡から初出場となった牧島(警察)、2大会連続出場の今村(熊本・刑務官)、そして、鹿児島からは星子と上位進出にも期待したい選手が揃っている。
今年の剣道日本一は誰になるのか!?大注目です!!
※LET’S KENDOでは大会当時に速報を行います。