男子、九州学院が平成以降初の3連覇!
男子決勝戦、九州学院が島原との大将戦を制し3連覇。
7月24日(日)〜29(金)、大会創設100周年記念・第89回玉竜旗高校剣道大会が福岡県・マリンメッセ福岡にて開催された。
剣道界最大規模のこの大会へは、全国から男女合計900チーム以上がエントリーした。
試合は5人制団体戦、男子は勝ち抜き方式。序盤戦では勝ち抜き数に注目が集まり、上位戦においても1選手の力で逆転するなど、予想だにしない見応えのある展開も期待できる。
【7/29】
男子、大会2連覇中の九州学院(熊本)は初戦となった2回戦から4回戦までの3試合を先鋒・近藤が15人抜きする。そしてパート決勝となる7回戦での玉島(岡山)戦では、九学副将・梶谷が玉島大将・金子から勝利しベスト8進出を決める。準々決勝では福岡第一と対戦し大将戦となり、初登場となった九学・星子が福岡第一・井手から勝利し準決勝へ駒を進め、福大大濠と対戦。
大濠の勝ち上がりは、5回戦で桐蔭学園(神奈川)戦で先鋒から副将まで引分け、大将戦で大濠・野中が桐蔭・杉本から勝利、パート決勝・7回戦では鹿児島商業、そして準々決勝の西日本短大付戦を大濠・野中が大将戦で切り抜け準決勝へ進出を決める。
九州学院と福大大濠の準決勝は、九学先鋒・鈴木が3連勝し大濠副将・大西と引分け九学有利な状況を作る。準々決勝から次鋒に入った近本はこの大一番で、大濠大将・野中から勝利し、九学の3年連続決勝進出を決める。そして決勝の対戦相手は島原となった。
ベスト8には九州勢が7校、うち福岡勢が5校、そして九学、島原、九州外では唯一東海大浦安(千葉)が進出した。東海大浦安はパートでPLや東海大札幌などの強豪校を破り、準々決勝の福岡舞鶴戦では浦安中堅・岡戸で勝負を決め、初のベスト4入りを果たす。そして準決勝では島原と対戦となった。
島原は、6回戦で土浦日大(茨城)、パート決勝7回戦で鎮西(熊本)戦では先鋒から副将まで引分け、島原・松崎が鎮西・松崎から勝利しベスト8を決めると、準々決勝での東福岡戦ではリードを許し、島原大将・松崎が東福岡副将・平野、そして大将・藤田(啓)から連勝し、接戦を制した。
島原と東海大浦安の準決勝は島原リードの展開となったが、浦安大将・白鳥は島原中堅、副将を勝ち抜き大将戦まで持ち込むも、島原大将・松崎の前に白鳥の連勝を止めると同時に決勝進出も決めた。
決勝戦、大会史上初の3大会連続同一カード、九州学院(熊本)と島原(長崎)。近年、島原の前には必ず九州学院がおり、何度も悔しい思いをしている。
決勝、先鋒戦を引分け、九学次鋒・近本が島原・松尾から鋭いコテを決めて勝利し島原中堅・岩永と引分ける。九学中堅・岩切は島原副将・江川と引分け、島原は大将・松崎が登場し九学副将・梶谷と対戦。梶谷の引きメンを決めて先制する。松崎は面を中心に攻め続け、梶谷の反則2回という意外な形で松崎へ1本得えて試合は延長戦となり、最後は松崎が豪快なメンを決めて大将戦へ持ち込む。
大将戦、九学・星子と島原・松崎。全九州大会でも大将戦、そして代表戦でも対戦し、星子が勝利している。
両選手とも見応えのある攻防を見せ延長戦となり、最後は星子が鍔ぜり合いから鋭く引きドウを決めて九学の3年連続8度目の優勝を果たした。島原はまたしても九学の前に苦杯したが、岡山インターハイでの再戦を期待したい。
[gads]
女子ベスト8は九州勢が独占。
7月24日(日)〜29(金)、大会創設100周年記念・第89回玉竜旗高校剣道大会が福岡県・マリンメッセ福岡にて開催中。
剣道界最大規模のこの大会へは、男女合計900チーム以上がエントリーしている。
試合は5人制団体戦、男子は勝ち抜き方式。序盤戦では勝ち抜き数に注目が集まり、上位戦においては1選手の力で逆転するなど、予想だにしない見応えのある展開も待っている。
【7/26】
女子の最終日。ベスト8には九州勢が進出し、前回優勝の福岡第一は阿蘇中央から勝利し準決勝で筑紫台と対戦。筑紫台次鋒・高城が3人抜きし福岡第一大将・井手に敗れたもののリードを広げ、筑紫台副将・日高が井手から勝利し決勝進出を決めた。
決勝戦は筑紫台と中村学園女子の福岡対決。中村学園は6回戦のパート決勝では島原との対戦を大将戦で制してベスト8進出。準々決勝は八代白百合、そして準決勝の尚絅と、熊本勢2戦とも中村学園中堅・中野で勝負を決める。
決勝戦、中村学園の勢いは止まらなかった。中村学園先鋒・椎井が筑紫台先鋒、次鋒に勝利し中堅で引分け、次戦も引分け、そして中村学園中堅・中野が筑紫台大将・小川から勝利し、中村学園が3年ぶり5度目の優勝を果たした。
[gads]
男子、大会2連覇中の九州学院(熊本)は、全国選抜、秋田・魁星旗、全九州大会と今年も猛威をふるっており、今大会でも優勝候補筆頭。そしてここ2大会、決勝で九学に敗れている島原(長崎)にも注目。全九州大会でも決勝では両チームが対戦し代表戦の末に九学が勝利したが、島原もあと一歩まで追い詰めた実力は間違いない。
そして開催地・福岡県勢の動向は気なる。玉竜旗に相性の良い福大大濠はここ6大会で優勝3回、二位1回。優勝に関しては、梅ヶ谷(現・中央大)が大将を つとめ高輪(東京)から逆転優勝を果たした3年前から遠ざかっているものの、今年はインターハイ福岡団体代表として出場も決めており勢いを感じる。
日程
女子
- 7月24日(日)午後5時半 開会式
- 25日(月)午前8時 試合(1~3回戦)
- 26日(火)午前8時 試合(3回戦~決勝) 閉会式
男子
- 7月27日(水)午前8時 開会式 試合(1、2回戦)
- 28日(木)午前8時 試合(2~4回戦)
- 29日(金)午前8時 試合(5回戦~決勝) 閉会式
結果一覧
男子
ベスト4
- 優勝 九州学院(熊本)※3年連続8度目
- 二位 島原高校(長崎)
- 三位 福大大濠(福岡)
- 三位 東海大浦安(千葉)
ベスト8
- 東福岡(福岡)
- 福岡第一(福岡)
- 西日本短大付属(福岡)
- 福岡舞鶴(福岡)
女子(7/27)
ベスト4
- 優勝 中村学園女子(福岡)
- 二位 筑紫台(福岡)
- 三位 尚絅(熊本)
- 三位 福岡第一(福岡)
ベスト8
- 八代白百合学園(熊本)
- 阿蘇中央(熊本)
- 福翔(福岡)
- 白石(佐賀)