2大会連続、男女とも東京が制す!
男子団体決勝、接戦の末、東京Aが神奈川Aから逆転勝利!
団体決勝、神奈川が副将戦に勝利しリードで大将戦となったが、東京大将・悪原が勝利し逆転優勝を決めた。
8/1(月)、平成28年度全国高等学校定時制通信制体育大会・第47回剣道大会が東京・日本武道館にて開催された。
定時制通信制生徒にとって、この大会は年に1度の特別な大会。全日制高校では地方大会や全国大会、また玉竜旗のようなオープン大会・招待大会なども多いが、時制通信制に通う選手は日中は働き、夜は勉学に励む人、成人してから再度高校生活に臨む人が数多く参加しているのが現状で、毎日稽古を出来る環境の選手はわずかと言え、この大会は唯一の試合と言っても過言ではない大会なのだ。
参加チームは、全国から各県大会の結果や推薦により編成された代表チームにより男子団体戦(5人制・27チーム)、女子団体戦(3人制・21チーム)、男子個人戦(99人)、女子個人戦(62人)の4部門が開催された。
男子団体、3〜4チームの予選リーグ戦を突破した8チームで決勝トーナメント(ベスト8)がおこなわれ、準々決勝を勝ち抜いた4チームにより準決勝がおこなわれた。
前回大会優勝の東京Aは神奈川Bと対戦し、東京先鋒、ポイントゲッターの栗林が2本勝ちするも副将戦で神奈川・星山が2本勝ち、同勝数・本数での大将戦となり東京・悪原が神奈川・豊田から小手返しメン、試合終盤に引きドウを決めて2本勝ちし、2-1で東京が勝利し決勝進出。
前回大会決勝で東京に敗れ26連覇を逃した神奈川Aは今年もバランスの良いチーム編成で準決勝まで勝ち進み、福岡と対戦。神奈川中堅・永末が2本勝ちし、大将戦で福岡・秋山がメンで先制し代表戦まであと一歩まで近づいたが、試合終盤に神奈川・工藤の思い切ったメンが一本となりチームの勝利を決めた。
決勝戦、2大会連続同一カードとなった東京Aと神奈川Aの対戦。東京は前回個人王者にして東京の大将をつとめた勝田が卒業し東京は戦力ダウンも心配されたが、チームワークと勝田の意思を次ぐように悪原が台頭した。悪原は前回大会の個人戦は二位、そして今大会の個人戦では決勝で藤井(秋田)から引き逆ドウを決めて優勝ししている。
東京が王者を守るか神奈川が昨年のリベンジを果たすか、注目の対戦となった。
先鋒戦、東京・栗林がこの大一番で素早くメンに飛び、タイミングよく引きメンをきめて2本勝ちしチームの勢いを与える。次鋒戦は引分け中堅戦、今度は神奈川・永末が試合開始と同時に逆ドウを決め、さらに鋭いコテを決めて2本勝ち。副将戦でも神奈川・桑原がメンを決めて一本勝ちし、神奈川優位で大将戦へ。
大将戦、神奈川・工藤は積極的に攻め、タイミングよく面を何本も放ち、また逆胴を狙うも旗は上がらず。東京・悪原はこの試合に勝利しなければ東京を優勝を導けない状況だが、我慢の展開がつづく。試合中盤。場外反則を受けた悪原だったが、この立合いで素早く間合いを詰めてコテを決める、さらに工藤の諸手突きを受け流し引きメンを決めて2本勝ちし、結果2-1、逆転で東京が2連覇を達成した。
この2チームのライバル関係はしばらく続きそうだ。
女子団体決勝は、東京Aと岐阜Aの一戦は緊迫した試合となった。
現在2連覇中の東京に勢いがある。さらに東京大将の渡辺は個人戦決勝に進出し、森(鹿児島)からメンを奪い個人優勝も決めている。対する岐阜は、近年、ベスト4入りを逃しているが過去3度の優勝を誇る強豪だ。
決勝戦、先鋒から大将まで一進一退の引分けとなり、代表戦で再び大将同士、東京・渡辺、岐阜・樋口が対戦した。慎重に攻め合い一本一本に集中してキレのある打ちを見せる両選手。試合は8分を迎えたころ、渡辺が低い構えからジリジリを攻め、樋口が半歩下がったところへ鋭く打ち込んだメンが一本となり、東京が優勝を決め、女子では初の3連覇を達成した。
前回大会より出場チーム、個人選手が減ってしまったのは残念だが、年々選手レベルが上がり、男子では東京、神奈川のレベルが少し高いが試合内容では接戦の多く、見応えのあるものだった。来年もこの大会が楽しみだ。
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試合ハイライト
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結果一覧
男女個人戦
男子
- 優勝 悪原 賢(東京・東海大望星)
- 二位 照井直樹(秋田・横手高校)
- 三位 武井 元(神奈川・横浜修悠館)
- 三位 今井克海(福岡・博多青松)
女子
- 優勝 渡辺はな(東京・東海大望星)
- 二位 森実乃理(鹿児島・鹿児島実業)
- 三位 佐藤若葉(千葉・わせがく)
- 三位 亀田一葉(東京・稔ヶ丘)
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試合動画