【速報】11/3 第70回全日本剣道選手権大会2022

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※更新:〜11/10 決勝〜準々決勝、3〜2回戦、1回戦・32試合分ハイライト

村上哲彦が初優勝!!天皇杯は瀬戸内海を渡り初の愛媛へ!決勝で安藤から二本勝ち

令和4年/2022年11月3日(木・祝)、第70回全日本剣道選手権大会が東京・日本武道館にて開催された。

第70回の記念大会の決勝は、10回目の出場を果たし優勝候補の安藤翔(東京)と村上哲彦(愛媛)が対戦し、大方の予想をはるかに上回り、村上が鋭く早いメンを日本決めて安藤から勝利し、初優勝を果たした。

村上は今大会が2度目の出場、前回大会のベスト8から今大会優勝と大きくステップアップを果たした。村上は愛媛県松山市出身、剣道の名門・新田高校から地元・松山大学に進学し中四国学生個人優勝、えひめ国体では優勝など活躍し、現在は媛県警察機動隊に所属し、全国警察大会でも愛媛県警チームの勝利に貢献した。

惜しくも二位となった安藤。その活躍は、あらためて言うまでもない。悲願の優勝を目指し初の決勝へコマを進めたが、栄冠を手にすることができなかった。大会後の表情、口調は悔しさに溢れていたが、再びこの舞台に立ち「日本一」を勝ち取ってもらうことを願う。

村上:「剣道を始めて、初めて日本一になりました。まだ、実感はないです。自分が稽古してきたことを出せ、結果につながったことを嬉しく感じます。昨年、始めて出場しベスト8でしたが、終わってみて「もっともっとこの舞台で試合をしたい」という想いが強くなり、今年の予選の時からなんとしてでも出場し昨年よりも良い順位、そして、自分のやってきたことを出すということを意識していました。
毎日毎日、限られた時間の中で稽古をおこない、剣道以外のときも考えたり研究し、課題を見つけながら稽古を繰り返し、あっというまに1年間がすぎました。課題としては、自分は仕掛けが遅いと言われ続け、ようやく「こういうことかな」と自分の中で感じるものがあり、特に攻める、仕掛けることを意識してきました。
私は器用ではないので、いろいろな技を打てるわけではなく、自分の武器は思い切って遠間から面で勝負しました。」と話した。
安藤:「決勝戦は少し欲が出たのかなって思います。今後の目標?いまはまだ気持ちを切り替えることはできないです。これから切り替えていきます。」と試合直後だったため、まだ気持ちの整理より悔しさが上回っている状況だった。

結果

優勝 村上哲彦(愛媛・警察)

二位 安藤 翔(東京・國士舘大教員)

三位 矢野貴之(東京・警察)

三位 池田虎ノ介(福岡・筑波大)

優秀選手

大谷翔平(福島)、松本和明(香川)、山下雄輔(三重)、中澤公貴(高知)、林田匡平(福井)、松﨑賢士郎(茨城)

※結果詳細は【全日本剣道連盟HP】に掲載されています>>

決勝

×安藤(東京)( 勝ち メメ)村上(愛媛)○

準決勝

○安藤(東京)(ドコ 勝ち )矢野(東京)×

○村上(愛媛)(メ 一本勝ち )池田(福岡)×

準々決勝

○安藤(東京)(メ 一本勝ち)大谷(福島)×

×松本(香川)( 一本勝ち コ)矢野(東京)○

×山下(三重)( 延長 コ)村上(愛媛)○

×中澤(高知)( 勝ち ココ)池田(福岡)○

3回戦

2回戦

1回戦・第1試合場

1回戦・第2試合場

※速報

安藤、西村、國友、松﨑、矢野ら強豪選手は2回戦へ。

前回王者・星子、宮本が1回戦で敗退

開会式・公開演武

第70回全日本剣道選手権大会

前回大会優勝の星子(東京・警視庁) 今大会は前回優勝枠で出場を決めている

令和4年/2022年11月3日(木・祝)

東京・日本武道館

開会式:9時20分 試合開始:10時20分

※大会詳細は【全日本剣道連盟HP】に掲載されています。

※LET’S KENDOでは速報予定です

組合せ

今大会も豪華な出場選手が揃った。

前回優勝者出場枠が復活し、星子(東京)の出場が確定。その東京からは宮本、矢野、岩切、そして北海道警から国士舘大学の教員となった安藤翔の4選手が出場する。

今大会、過去3回の優勝を誇る西村(熊本)、松﨑(茨城)、國友(福岡)の優勝選手も出場を決めている。また、初出場戦が29選手と約半数を占めている。

LET’S KENDO的注目選手としては、草野(大阪)は積極的な攻めが印象的な上段選手であり、勢いに乗ったら手がつけられなくなりそうだ。1回戦では上村(大分)と対戦。埼玉から初出場を決めた福居は実業団の伊田テクノスに所属。水戸葵陵高校、国士舘大学で活躍したことは記憶に残る。1回戦では松尾(長崎)と、好勝負が期待できそうだ。また、福居の近くには過去二位の実績がある林田(福井・教員)がいる。10月の警察大会団体二位の北海道警では先鋒で活躍した伊澤(北海道)は1回戦で、杉本(佐賀)と対戦。星子や松﨑と同年代の大阪・小角。大学へ進学せず大阪府警で経験を積み、選手権2回目の出場。今年も国体や警察大会に出場している。1回戦で中田(山梨)と対戦。

右ブロック、北海道警では大将を務めたベテランの地白(北海道)は1回戦で後藤(石川)と対戦へ。地白は粘り強さと勝負感があり過去には三位にも入賞している。1回戦で注目カードの一つ、西村と初出場の寒川(茨城)。筑波大出身対決であり、世代を代表する選手同士の対戦だ。高千穂高校でインターハイ優勝し中央大でも活躍した清家(大阪)は、大阪府警へ進み選手権は激戦の大阪予選を勝ち抜き初出場を果たした。1回戦では佐々木(鳥取)と対戦し、2回戦で星子との対戦となるか。埼玉県警チームでは大将を務めた足立(埼玉)は6回目の出場。選手権、警察選手権ともベスト8進出を果たす実力選手。1回戦で西澤(長野)と対戦。真田(神奈川)対百田(福岡)、実業団選手ながら6回目の出場の三雲(滋賀)は、前回大会ベスト8の村上(愛媛・警察)と対戦と注目カードが揃っている。

愛知の若手有望株・久田松(警察)は1回戦で、7回目の出場の菅野(岩手・教員)と対戦し、2回戦では田島(埼玉・警察)と中澤(高知・警察)の勝者と対戦。筑波大で大将の大平(栃木)は1回戦で中武(宮崎)と対戦。大平は出場3回目、上位進出も期待できる選手の一人だ。

東京予選優勝の宮本(警視庁)は、福岡から初出場する池田(筑波大)と興味深い対戦が実現。佐藤(千葉)と武田(宮城)の対戦、また、思い切りのいい剣道が印象的な山本(奈良・日体大)と米丸(鹿児島・警察)の初出場対決となっている。

【全日本剣道連盟HP】より