令和5年/2023年4月16日(日)、第21回全日本選抜剣道八段優勝大会が愛知県・名古屋市枇杷島スポーツセンターにて開催され、栄花直輝(北海道)が決勝で愛甲和彦(大阪)から勝利し、2度目の優勝を果たした。
栄花は3度目の出場となり、今大会を含め優勝は2回、三位1回と出場するたびに好成績を残している。なお、前回優勝の兄・栄花英幸は今回三位入賞となった。
【インタビュー(大会後)】
2度目の優勝
(大会直後の心境)1回目の優勝も嬉しかったですが、今回もコロナ禍であり、職場環境も含めて稽古量が少なかった中、精一杯やれたのでよかったです。
試合前の体調は悪くはなかったですね。ただ、自分だけではなくみなさんそうだと思いますが、年齢を重ねているので痛いところばかりですよ(笑)
1試合1試合やっていくということは決めていましたが、途中で「八段戦」として自分の試合内容がちょっと悪いな、と思うところがあり「準決勝と決勝では、もっと真っ向勝負をしていかないといけない。」と心境の変化はありましたが、全体的には良かったかな、と思える大会でした。
(決勝前の心境)決勝戦はこの八段戦の締めくくりの試合となるので、今日一日の全員の思いを込めながら「良い試合をする」という気持ちで挑みました。もちろん「優勝したい」という気持ちもありましたが、本日の締めくくりとしての試合をしたいと思いました。
兄弟決勝
大会前にいろいろな方に「兄弟決勝を期待してるよ」なんて冗談で言われていて、もちろんそう簡単にできることではないことはわかっていましたが、ベスト8くらいのときに「もしかしたら!?」と少しよぎりましたが、そこはお互いに意識しすぎてもよくないので軽く「がんばろう」と声を掛け合いました
魅了する大胆な技
剣道は試合は勝つだけではなく、美しさや審査などもあり、芸術的な部分もあると思います。自分のパフォーマンス的には、誰かの心に感動を与えるような展開や業前をだそうとは常日頃からおもっていて、それを作るためにはいかに平常心で欲を出さずに試合に対峙できるかということが大切だと思っています。その気持ちだけをしっかりもっていれば普段の技が、ここぞという時に感動するような技がだせるのかな、と思いながらやっていることは間違いないですね。
兄・栄花英幸 談
自分が勝たないと実現できないので、必死でした(笑) 途中までは良い気持ちでやれてましたが、準決勝で負けてしまいました。
二位・愛甲和彦 談
最近、一日5試合もすることがなかったので、つくずく体力のなさを感じたので、また精進しようと思います。
栄花直輝(教士 八段)
【出身】
北海道出身 55歳
【出身校・職業】
東海大四高(東海大札幌)→東海大→現:北海道警察本部教養課 術科指導室長
【剣歴】
八段優勝大会 3回目出場 第17回・第21回大会優勝、3位
全日本選手権大会 第48回大会優勝、3位
世界大会団体優勝3回・個人優勝
東西対抗大会出場
都道府県対抗大会優勝4回
全日本選抜七段大会優勝2回