速報
竹ノ内(警視庁)2年ぶり3度目の優勝!決勝は星子から勝利。椋梨、矢野、全日本選手権出場へ
令和5年/2023年9月2日(土)、第62回東京都剣道選手権大会が東京都足立区・東京武道館にて開催された。
大会へは区や市、警視庁などの官公庁、学生クラブ、高体連などの代表の218選手がエントリーした。
優勝を目指すとともに、最大の見どころは11月に開催される全日本剣道選手権大会へ出場権を4選手が得ることができる。つまり、準々決勝も大きな注目を集める。
ベスト8には、前回王者・宮本をはじめ警視庁から7選手、そして、前回二位の安藤となった。
準々決勝 宮本×椋梨
宮本(警視庁)は準々決勝で、勢いのある警視庁の若手である椋梨にメンを先取されたが宮本も引きコテを取り返すも、椋梨がキレのある引きドウを決めて勝利し初の全日本選手権出場を決めた。椋梨は熊本・鎮西高校から大阪体育大の出身先取である。
準々決勝 星子×岩切
星子(警視庁)は全日本選手権、昨年の全国警察選手権を優勝している一流選手。対するは、前回大会で三位入賞を果たし全日本出場を決めた岩切(警視庁)の九州学院出身対決は、試合終盤、やや近い間合いから星子が引きメンを決めて一本勝ちた。
準々決勝 矢野×加納(誠)
矢野(警視庁)は2年連続で全日本出場し、前回の全日本選手権では三位、警察選手権でも三位入賞と好成績を残している。対する加納(誠)(警視庁)は、兄である彰大とともに警視庁チームでレギュラーに入る実力選手であり、初の選手権出場を目指した。
試合開始早々に矢野が鋭く攻めてコテを先取。加納は面を狙うが矢野も見切る。最後は、加納の面に返しドウを決めた矢野が二本勝ちで勝利し、3年連続で全日本出場を決めた。
準々決勝 竹ノ内×安藤
未だ破られぬ全日本選手権最年少優勝記録を持ち、名実ともに現世代のトップ選手である竹ノ内佑也(警視庁)が対戦するのは、世界大会個人優勝、昨年の全日本選手権二位の実績を持ち力強い剣風で見るものを魅了する安藤翔(世田谷)。
ともに日本代表(強化合宿など含め)手の内は知り尽くしており、接戦となることは想像にむずかしくなかった。本戦終盤あたりに安藤の手元の上がりを竹ノ内が小手を狙ったが一本とはならなかった。延長戦、両選手ともに先を取り合い、間合いを潰し合う互角の展開が続く。要所で面や小手など思い切った技も見られたが、有効打にはならない。試合開始から20分以上が経過し、安藤が間合いに入り込み放った小手が部位を捉えたようにも見えたが、竹ノ内は小手返しメンで対応し、安藤のコテは白旗は1本、竹ノ内のメンに赤旗2本と割れたがた、竹ノ内が勝利し準決勝への進出と全日本選手権への出場権を得た。
試合後、安藤へのインタビューをすることができなかったが、その姿からは悔しさが滲み出ていた。来年7月に開催される世界大会、そして来年の全日本選手権への出場など、安藤にはまだまだこれからも期待したい。
竹ノ内は準決勝で矢野、決勝で星子からそれぞれ勝利し、2年ぶり3度目の優勝を果たした。
竹ノ内 インタビュー
「昨年は全日本選手権に出場できていないので、この予選は挑戦者の気持ちで一試合一試合やった結果が出たのだと思います。昨年、予選で負けてしまい全日本に出場できなかったことで世界大会に向けた強化合宿(日本代表選考)も諦めていたところもありましたが、周りの方々からの励ましをいただき、その思いを胸に1年間、まずはこの大会(予選)に向けてやってきて良い結果になりました。まだ、全日本選手権への通過点ではありますが、結果を出せたと思います。
(準々決勝・安藤との対戦)「警視庁」のプライドと、強化合宿などでお互いにやっていますし、胸を借りるつもりで試合をやりながらも、気力で負けないように、自分の出せるものはすべて出す、という気持ちでした。
(全日本選手権に向けて)前回、出場したときは1回戦負けで終わっているので一試合一試合を大切にやっていければ、結果がついてくるのではないかなと思っています」と冷静な口調で話した。
結果
優勝 竹ノ内(警視庁)
二位 星子(警視庁)
三位 椋梨(警視庁)、矢野(警視庁)
決勝
×星子(警視庁)( 一本勝ち メ)竹ノ内(警視庁)○
準決勝
・ ×椋梨(警視庁)( 勝ち コメ)星子(警視庁)○
・×矢野(警視庁)( 一本勝ち メ)竹ノ内(警視庁)○
準々決勝
・×宮本(警視庁)(コ 勝ち ドメ)椋梨(警視庁)○
※試合序盤に鋭いメンを決めた椋梨だったが宮本引きコテを決め返した。最後は宮本の出ばなに椋梨がドウを合わせて勝利。
・○星子(警視庁)(メ 一本勝ち )岩切(警視庁)×
※星子がキレと気迫のこもった引きメンを決めた。岩切も思い切り良く面や小手を攻めたが一本は奪えず星子が勝利
・○矢野(警視庁)×加納(誠)×
・○竹ノ内(警視庁)(メ 延長 )安藤(世田谷)×
※延長を何度も繰り返し、最後は安藤が渾身の小手を竹ノ内は小手返しメンで対応し勝利した。安藤の小手も鋭く、どちらが勝利してもおかしくない試合だった。
5回戦
宮本(警視庁)×大浦(中央区)
椋梨(警視庁)×落合(高体連)
岩部(西東京)×星子(警視庁)
※注目の若手対決は一進一退、延長で星子が引きメンを決めて勝利
×三谷(警視庁)( 延長 メ)岩切(警視庁)○
※出ばなメン
矢野(警視庁)×阿部(警視庁)
○加納(誠)(メ 延長 )山中(皇宮)×
※右から左メンへの変化技で加納が一本を決めた
×加納(彰)( )竹ノ内○
※加納が先取したが、竹ノ内がメンを2本取り返し逆転勝利
×正代(警視庁)( 棄権 )安藤(世田谷)○
※正代が足の負傷で棄権
4回戦、警視庁の若手対決は椋梨が大平からメンで二本勝ち
4回戦、三谷(警視庁)が畠中(警視庁)から延長でツキを決めて勝利
3回戦、星子(警視庁)が村瀬(高体連)から延長で出ばなメンを決めて勝利
2回戦、シード選手も登場!前回王者・警視庁の宮本、畠中、正代が勝利。
試合開始!本日最初の一本は、西(消防庁)がメンを決めて勝利。区・市の代表選手、警察や法務などの官公庁系、学生などが参加
開会式。試合は218選手がエントリー。全日本選手権へは4選手が出場
開会式は9時より!
組合せ
ライブ配信
上位戦をライブ配信予定!
チャンネル1
チャンネル2
チャンネル3
チャンネル4
第62回東京都剣道選手権大会
令和5年/2023年9月2日(土) 9時〜
東京都足立区・東京武道館
個人戦、トーナメント戦 試合時間5分(延長3分 勝敗の決するまで)
※上位4選手は全日本剣道選手権大会(11/3)へ出場
※LET’S KENDOではライブ配信、速報予定です。