優勝 筑波大!代表戦で鹿屋体育大から勝利!
令和5年2023年11月13日(日)、第42回全日本女子学生剣道優勝大会が愛知県・春日井市総合体育館にて開催された。
ベスト4には強豪校が揃った。
九州王者の鹿屋体育大学は、前回優勝メンバーの大嶋が大将に座り、東𡌛、峯松らが今大会も主力として出場し、2回戦で早稲田、3回戦では中央大を3-2で勝利し、準々決勝では駒澤大、そして準決勝で法政大となり、関東勢を打ち破り勝ち進んできた。
関東王者・法政大は4年生の柿元、3年生の水川の2枚看板が後ろを固め、内藤、寺坂、1年生の鈴木と強豪選手と学年バランスもよいオーダーで園田女子、國學院、準々決勝では中四国王者・環太平洋大を2-1で勝利しベスト4進出。
鹿体大と法政大の準決勝は、法大先鋒・寺坂が一本勝ち、副将戦で鹿体大・宮田が一本勝ちで追いつき大将戦へ。鹿体大・大嶋が法大・柿元からメンを二本決めて勝利し2-1で2年連続の決勝進出を決めた。
関東二位で優勝候補の一角、筑波大は3年生中心メンバー、笠、齋藤、古川、そして先鋒には全日本女子学生個人を制した川合、そして4年生の海津、奥谷が出場し、準々決勝では関西学院大に勝利し準決勝では國士舘と対戦。
國士舘は八木を大将に、北川、今村らを揃え、1年生で上段の清家がポイントゲッターとなり勝ち上がった。2回戦では東海大を4-1、3回戦では日体大との序盤戦最注目対戦があり國士舘次鋒・北川、副将・今村の勝利で2-1でベスト8進出を決め、関東学院との準々決勝では勝ち星を取り合い最後は大将戦で國士舘・八木が二本勝ちし本数差で準決勝進出を決めた。
準決勝、筑波大と國士舘は次戦で試合が動く。筑波大・古川が二本勝ちしたが、國士舘も中堅・今村が二本勝ち仕返えすも、副将戦で筑波大・齋藤の勝利により2-1で決勝進出を決めた。
筑波大と鹿体大の決勝戦は試合会場に特設試合場を作り、おこなわれた。
先鋒戦、筑波大・川合がコテで一本勝ちし、その後の3戦は引き分けが続き筑波リードの大将戦。福岡の中村学園女子高校出身同士の対戦、4年生の鹿体大・大嶋が3年生の笠から鋭くドウを決めて一本勝ちし代表戦へ。
この日の筑波大・笠はやや本調子とは言えない状況だったように感じていた。そして、この代表戦では筑波大は川合が出場し、対する鹿体大は大将の大嶋が選ばれた。
代表戦は、大嶋が先手を取り、川合は責めきれない印象の試合が続き、延長戦も休憩を挟む長期戦となった。最後は大嶋の出ばなを川合が飛び込んだメンが一本となり筑波大の優勝を決めた。川合は大嶋の唯一とも言える隙を見逃さなかった。筑波大は14年ぶり8度目の大会制覇。鹿体大との決勝対決は7度目で、筑波大の3勝4敗となった。
インタビュー
筑波大
奥谷茉子(主将・4年、中村学園女子)
「決勝も準決勝も紙一重の勝負になりました。自分達も日本一を目指してきて、男子の分も!という気持ちでやりました。そして、出場できなかった女子部員も、男子部員も多くの方々が応援してくれたお陰で優勝できたと思います。」
筑波大・海津ゆきえ(4年、阿蘇中央)
「めちゃくちゃ嬉しいです!(この4年間は)私たち4年生は、いままで先輩や後輩たちに支えられてきました。同期三人で仲良く頑張ってきたのが、日本一につながったのだと思います。いままで、涙することも多かったのですが、優勝できたことにより大満足です。」
筑波大・森永紗也香(4年、東奥義塾)
「今日の大会はこの4年間で初めて、女子部員と男子部員が一緒に応援すること、挑めた試合でした。みんなが一つになれた結果が日本一になれたのだと思います。すごく良い一日になりました」
筑波大学・笠日向子(3年、中村学園女子)
「チームのおかげ、男子も含めてみんなのおかげで優勝できて嬉しいです。今日は初戦からなかなか自分の剣道ができず、試合を通して調整し最後にもっていこうと思っていましたが、チームに迷惑をかけて申し訳ない気持ちもあります。大会前はうまく調整できていると思っていたのですが、結果としては精神面も含めて詰めが甘かったのだと思います。来年も日本一目指して頑張ります」
筑波大学
川合芳奈(3年、東海大静岡翔洋)
「(決勝の代表戦の選出)大将戦を見ている時から、選ばれても良いように気持ちの準備をしていたので、選ばれた時には「日本一を決める」という気持ちで試合にのぞみました。代表戦では自分の攻めが捌かれていましたし、触られていることもあったので我慢の時間が多かったです。どこか狙えるとこがあると思っていたので、本当に我慢して我慢して最後の面につなげました。来年は世界大会の選手に入り世界一を目指すことと、全日本女子学生では個人も団体も連覇できるように頑張ってきたいと思います。」
齋藤とも(3年・東奥義塾)
「すごく嬉しいです。序盤戦はあまり本調子がだせなかったのですが、チームの仲間を信じてしっかりと「副将」をつとめようという気持ちで試合をし、優勝をすることができてよかったです。(副将について)勝負がかかってくるので難しいところがありますが、後ろには同級生の笠がいますし、前にも頼れる仲間がいますので思いきってできました。」
鹿屋体育大学・大嶋友莉亜(4年、中村学園女子)
「この一年、今年は今年のチームの色で日本一を目指してきましたが、結果が二位となってしまったことは悔しいです。ただ、最後まで全員で一つになれたので、その部分では悔いはないです。(代表戦になった時の心境)誰がでてきたとしても敵は自分で、思い切っていくしかない、鹿屋の一本を取りにいく剣道をする気持ちでした。(試合の最後)自分は何か動作をしてから技を出そうという考えがありましたが、相手は何も変えていませんでした。自分の甘さが出てしまいました。」
法政大学・柿元冴月(4年、守谷高校)
「法政大学に入学して、この大会で優勝したいと気持ちで3大会(1大会はコロナで中止)挑みましたが、難しいなって思いました。一年間、このチームを作って「最高のチームだったな」という思いがあるので、これで日本一になれなかったのなら仕方ないという気持ちと、自分自身の試合が不甲斐してしまったので・・・ また次の目標向けてやっていきます。後輩たちに日本一という目標を託したいと思います。」
結果
優勝 筑波大学
二位 鹿屋体育大学
三位 国士舘大学、法政大学
ベスト8
関西学院大学、関東学院大学、駒沢大学、環太平洋大学
決勝
筑波大学×鹿屋体育大学
※代表戦 ○川合(メ 勝ち )大嶋×
準決勝
○筑波大学2-1國士舘大学×
○鹿屋体育大学2-1法政大学×
準々決勝
・○筑波大学5-0関西学院大学×
×関東学院大(2/5本 2/6本)國士舘大○
×駒澤大0-4鹿屋体育大○
○法政大学2-1環太平洋大学×
3回戦
○國士舘2-1日体大×
東京農業大×筑波大
×清和大1-2関西学院大○
×東洋大1-2関東学院大○
×関西福祉大×駒澤大○
代表戦で、駒澤大・碇がメンをきめて勝利
×中央大2-3鹿屋体育大○
※鹿屋先鋒・御厨、次鋒・峯松、副将・宮田が勝利
法政大×國學院
大阪体育大×環太平洋大
2回戦
1回戦
開会式。試合開始は9時40分より
開会式は9時より
組合せ
第42回全日本女子学生剣道優勝大会
令和5年/2023年11月12日(日)
愛知県・春日井市総合体育館
※団体戦・五人制、トーナメント
※大会詳細は【全日本学生剣道連盟HP】に掲載されています>>
各地方優勝大会・結果
北海道学生優勝大会(9/18)
優勝 北海道大学
二位 星槎道都大学
三位 札幌大学
東北女子学生剣道優勝大会(9/10)
優勝 山形大学
二位 東北学院大学
三位 東北福祉大学、福島大学
関東女子学生剣道優勝大会(9/16)
優勝 法政大学
二位 筑波大学
三位 國學院大学、中央大学
東海女子学生剣道優勝大会(9/23)
優勝 星城大学
二位 中京大学
三位 名古屋経済大学、朝日大学
北信越女子学生剣道優勝大会(9/10)
優勝 新潟大学
二位 福井工業大学
三位 金沢大学、金沢学院大学
関西女子学生剣道優勝大会(9/10)
優勝 関西学院大学
二位 大阪体育大学
三位 立命館大学、園田学園女子大学
中四国女子学生剣道優勝大会(8/27)
優勝 環太平洋大学
二位 香川大学
三位 広島大学、高知大学
九州女子学生剣道優勝大会(9/2)
優勝 鹿屋体育大学
二位 福岡大学
三位 福岡教育大学、九州産業大学