【速報!】11/3 第71回全日本剣道選手権大会2023

2023年王者は棗田龍介(広島)!決勝で松﨑(茨城)から勝利

決勝戦、延長戦で棗田がコテを決めて優勝を果たした

令和5年・2023年11月3日(金・祝日)、第71回全日本剣道選手権大会が東京・日本武道館で開催された。剣道日本一を決めるのに最適な秋日和となった。

準決勝では優勝経験の星子啓太(東京)と松﨑賢士郎(茨城)、筑波大学時代の同級生対決となった一戦は松﨑がメンを二本決めて勝利。最年少優勝記録保持者の竹ノ内佑也(東京)は、東京予選から今大会も鬼気迫る試合展開で勝ち上がってきたが、新鋭・棗田龍介(広島)との準決勝で、竹ノ内の諸手突きをさばいた棗田がメンを決めて決勝進出を決めた。

2度目の優勝を目指す松﨑と初の決勝進出を果たした棗田の決勝戦。緊迫した展開、間合いの攻防が続き試合時間の5分はすぎ延長戦となった。延長開始からや1分、松﨑が間合いをつめてきたところへ棗田がやや大きめに振り上げったコテが見事に一本となり、優勝を決めた。

棗田は初出場で初優勝、広島県勢としても初の全日本王者となった。

優勝インタビュー

「(今の心境は?)優勝した実感はまだありません。これまで支えてくださった方々への感謝を忘れずにこの大会へ臨んできたので、結果が優勝となり嬉しいです。(広島県勢初優勝について)幼い頃から広島県でいろいろな方に稽古をつけていただいたので、その先生方に少し恩返しができたのかなって思います。(決勝戦について)松崎選手は中学生や高校生の時から見ていた選手なので、この舞台で試合をすることができて感謝の気持ちでいっぱいですし、最後まで試合ができたことが嬉しいです。(優勝を決めた小手について)狙っていたわけではなく、集中して自分の持ち味を発揮することだけを考えていたので、最後の技も無心で体が勝手に反応しました。(勝因について)1回戦目から自分の剣道を出し切ることだけ意識していてので、最後まで自分の剣道を出し切ることができたことが勝利につながったのだと思います。(全日本王者として)大学を卒業してまだ新しい環境で始まったばかりなので、この結果におごることなくまた一からしっかり頑張りたいと思います」

結果

優勝 棗田龍介(広島)

二位 松﨑賢士郎(茨城)

三位 星子啓太(東京)

三位 竹ノ内佑也(東京)

ベスト8

鈴木龍哉(千葉)、大城戸知(大阪)、國友錬太朗(福岡)、三雲悠佑(滋賀)

優秀選手

鈴木龍哉(千葉)、大城戸知(大阪)、國友錬太朗(福岡)、三雲悠佑(滋賀)、矢野貴之(東京)、橋本桂一(埼玉)

※結果詳細は【全日本剣道連盟HP】に掲載されています>>

決勝

×松﨑賢士郎(茨城)( 延長 コ)棗田龍介(広島)○

試合開始早々から棗田が攻めるが、松﨑は余裕を感じさせるほどの落ち着きとさばきを見せる。

試合中盤から徐々に、両選手とも深く踏み込み届く距離となったきたが、有効打はなく延長戦へ。

延長開始から1分が過ぎ、松﨑が間合いをつめてきたところへ棗田が竹刀を振り上げ放ったコテが優勝を決める一本となった。

延長戦、棗田はタイミングを変えてコテを思い切り良く攻めコテが一本となった

準決勝

×星子啓太(東京)( 勝ち メメ)松﨑賢士郎(茨城)○

10/30にサウジアラビアで開催されたコンバットゲームス・剣道の決勝で対戦した両選手、優勝したのは松﨑が勝利している。

この準決勝では、試合開始早々に星子がタイミングよく出ばな面に飛び込んだが捉えきれず。

試合序盤、間合いに入る星子に対し松﨑が出ばなメンを決める。返したい星子は積極的に間合いをつめ攻めたが、小手の打ち終わりに松﨑がメンに飛び込み二本勝ちし決勝進出を決めた。

試合中盤、近間からの攻防から松﨑がメンを先取。星子は攻め続けたが再び松﨑がメンを決めて勝利した

×竹ノ内佑也(東京)( 一本勝ち メ)棗田龍介(広島)○

棗田は出ばな面を狙い、手数も多く攻める。竹ノ内は時間がたつにつれて、攻めの圧力がさらに強まる。
試合中盤、竹ノ内の両手突きを放ったが、棗田はさばいてメンを決めた。竹ノ内は攻め緩めず一本を狙いにくが棗田も小手や面で対応し、試合時間は瞬く間に過ぎ棗田が一本勝ちとなった。

竹ノ内の諸手突きをさばいてメンを決めた棗田が一本勝ち

準々決勝

×鈴木龍哉(千葉)( 一本勝ち メ)星子啓太(東京)○

序盤は見合う展開から、中盤にかけて攻めが合いが厳しくなっていく。鈴木は小手、星子は小手や面を狙い、試合時間残りわずかのころ、つばぜり合いから星子が引きメンを決めて一本勝ちとなった。鈴木は初出場でベスト8、1回戦では前回王者に勝利し印象を残した。

○松﨑賢士郎(茨城)(メ 一本勝ち )大城戸知(大阪)×

両選手とも180cmを超える長身対決。大城戸は、懐深く構え落ちついている印象。試合序盤、松﨑はじりじりと攻め、遠めの間合いから飛び込みメンを決めて先取。

返したい大城戸は、先に間合いに入ろうとするも攻めきれない。逆に、攻めさせない、間合いに入らせなかった松﨑。試合時間5分はあっという間にすぎ、松﨑が一本勝ちとなった。大城戸は試合後、「悔しいですね。松﨑選手の面は素晴らしかったです」と話した。

○竹ノ内佑也(東京)(メメ 勝ち )國友錬太朗(福岡)×

試合開始の初太刀、國友は小手を狙おうと半歩入ったところへ竹ノ内はメンで飛び込み一本。

國友は中心を攻め続けるも竹ノ内を崩しきることができない。試合中盤、國友が小手を攻めたきたところへ竹ノ内は小手返しメンを決めて二本勝ち。

○棗田龍介(広島)(コ 一本勝ち )三雲悠佑(滋賀)×

試合開始早々、棗田が低い剣先から攻め三雲は引き出されるように面を放ったが棗田が出ばなコテを決めて先取。
三雲は小手を中心に攻めたが棗田も対応し、面を合わせる。試合終盤から三雲が思い切った面を放ったが、棗田は一本を許さず試合終了となった。
三雲はこの一年、ケガもあり思ったような稽古ができなかったようだが、7回目の出場で初のベスト8という結果を残した。

3回戦・第1試合場

○鈴木龍哉(千葉)(メ 延長 )菅野隆介(岩手)×

×小角朋樹(大阪)( 勝ち メコ)星子啓太(東京)○

×山下雄輔(三重)×松﨑賢士郎(茨城)○

×矢野貴之(東京)×大城戸知(大阪)○

3回戦・第2試合場

○竹ノ内佑也(東京)(メ 一本勝ち )大平翔斗(栃木)×

×阪口克哉(大阪)( 延長 メ)國友太朗(福岡)○
○棗田龍介(広島)(ド 一本勝ち )橋本桂一(埼玉)×
×笹川哲平(佐賀)( 延長 メ)三雲悠佑(滋賀)○

竹ノ内、矢野、星子の東京・警視庁勢が3回戦へ。國友・福岡、松﨑・茨城ら全日本優勝経験者、また、橋本・埼玉、大城戸・大阪、笹川・佐賀らベテラン勢もベスト16へ!

2回戦(第1試合場)

×染矢椋太郎(宮崎)( 延長 メ)鈴木龍哉(千葉)○

×合屋龍(京都)( 延長 ツ)菅野隆介(岩手)○

○小角朋樹(大阪)(メコ 勝ち メ)伊澤周都(北海道)×

×柴田駿介(山口)( 延長 メ)星子啓太(東京)○

×内堀聡一郎(香川)( 勝ち メメ)山下雄輔(三重)○

○松﨑賢士郎(茨城)(コ 勝ち )三浦康貴(兵庫)×

○矢野貴之(東京)(コメ 勝ち メ)堤光誠(大分)×

→堤がメンを先取したが、矢野がコテ、引きメンを取り返し逆転勝利

×折田将大(鹿児島)( 延長 コ)大城戸知(大阪)○

1回戦

○染矢椋太郎(宮崎)(コ 延長 )林真也(鳥取)×

→攻めてコテ

×村上哲彦(愛媛)( 延長 メ)鈴木龍哉(千葉)○
→やや硬さのあった村上に鈴木はお思い切りのよい技を出す。延長で村上の小手に対して鈴木がメンを決めて勝利した。

×石本昌也(岡山)( 延長 メ)合屋龍(京都)○
→合屋は間合いを詰めてメンを決めて勝利
○菅野隆介(岩手)(メ 延長 )宮崎克海(神奈川)×
×槌田祐勢(熊本)( 延長 メ)小角朋樹(大阪)○
→小角が相小手メンをきめて勝利
○伊澤周都(北海道)(コ 延長 )上野敬正(群馬)×
○柴田駿介(山口)(コ 一本勝ち )望月一世(静岡)×
○星子啓太(東京)(メ 一本勝ち )太田貢平(石川)×
→星子は伸びのある飛び込みメンを決めた
×足立柳次(埼玉)( 一本勝ち コ)内堀聡一郎(香川)○
○山下雄輔(三重)(メ 一本勝ち )芳賀翔矢(福島)×
×中山寛大(福岡)( 一本勝ち )松﨑賢士郎(茨城)○
×斎藤拓哉(新潟)( 勝ち メメ)三浦康貴(兵庫)○
×山本義征(徳島)( 勝ち メメ)矢野貴之(東京)○
○堤光誠(大分)(メ 延長 )日向裕也(山形)×
×谷亮太(愛知)( 一本勝ち コ)折田将大(鹿児島)○
×山本大喜(千葉)( 延長 メ)大城戸知(大阪)○

速報・(第2試合場)

2回戦

○竹ノ内佑也(東京)(メメ 勝ち )屋富祖俊貴(沖縄)×

×山本清吾(奈良)( 延長 ド)大平翔斗(栃木)○
○阪口克哉(大阪)×坂本秀樹(島根)×
○國友錬太朗(福岡)(メ 延長 )大塩泰我(北海道)×
○棗田龍介(広島)×山﨑誠司(兵庫)×
×西澤慎也(長野)(勝ち メツ)橋本桂一(埼玉)○
×椋梨昴竜(東京)( 勝ち コメ)笹川哲平(佐賀)○
○三雲悠佑(滋賀)(メ 延長 )坂本大河(山梨)×

1回戦

○竹ノ内佑也(東京)(メメ 勝ち )吉武剛(愛知)×
→一本目は小手メンの連続技をきめ、さらにメンを決めて二本勝ち

○屋富祖俊貴(沖縄)(メ 延長 )竹政健太郎(愛媛)×
○大平翔斗(栃木)(メメ 延長 メ)松尾大樹(長崎)×

×千田海(宮城)( 勝ち ココ)山本清吾(奈良)○
×棈松慎治(埼玉)(メ 延長 コ反)阪口克哉(大阪)○
→棈松がメンで先取したが、阪口が延長で左テコを決めて勝利
×泉賢史(富山)( 勝ち メコ)坂本秀樹(島根) ○
○國友錬太朗(福岡)(メ 一本勝ち )黒川雄大(茨城)×
→試合終盤、國友が素早く攻めてメンに飛び込み勝利した。
×小倉進志(和歌山)( 延長 メ)大塩泰我(北海道)○
○棗田龍介(広島)(ココ 勝ち )江原寛二(岐阜)×
→思い切りのいいメンを二本決めて勝利
○山﨑誠司(兵庫)(ド 延長 )真田裕行(神奈川)×
→延長戦、真田が遠間から面を狙ったが山﨑がドウを決めて勝利
○西澤慎也(長野)(メ 延長 )池田虎ノ介(福岡)×
×相馬健志(青森)( 一本勝ち メ)橋本桂一(埼玉)○
×伊藤智博(秋田)( 延長 メ)椋梨昴竜(東京)○
○笹川哲平(佐賀)()中澤公貴(高知)×
○三雲悠佑(滋賀)(ココ 勝ち )兵藤裕則(千葉)×
○坂本大河(山梨)(メメ 勝ち )林田匡平(福井)×

開会式

第71回全日本剣道選手権大会

前回大会優勝・村上哲彦(愛媛)

令和5年/2023年11月3日(金・祝日)

東京・日本武道館 開会式 10時〜
・個人戦 5分三本勝負(延長は3分区切り、3回に1回5分休憩)
・トーナメント、各都道府県予選を勝ち抜いた64選手がエントリー
※大会詳細は【全日本剣道連盟HP】に掲載されています>>

組合せ

※【全日本剣道連盟HP】より>>

ライブ配信

※YouTube全剣連チャンネル

※YouTube全剣連チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=iC1T0sPL80o
https://www.youtube.com/watch?v=WFIn35jIgpo

過去大会

※2022/第70回大会(優勝:村上(愛媛)、二位:安藤(東京))

※2021/第69回大会(優勝:星子(東京)、二位:林田(福井))

※2021/第68回大会(優勝:松﨑(茨城)、二位:村上(大阪))

※2019/第67回大会(優勝:國友(福岡)、二位:松﨑(茨城))

※2018/第66回大会(優勝:西村(熊本)、二位:内村(東京))