1部、大阪が警視庁、神奈川を破り大会2連覇!!2部は京都、3部は大分が制す。
結果
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第1部
【レビュー】接戦の続いた1部
10/18(火)、第63回全国警察剣道大会が東京・日本武道館にて開催された。
大会は1部は7人制団体戦・12チーム、2部・6人制団体戦・18チーム、3部5人制団体戦・18チームに分かれて各予選リーグをおこないう。試合時間は5分三本勝負、延長3分。また、2部、3部のベスト4進出チームは昇格、逆に各予選リーグの3位チームは降格となる。
1部、大会優勝の大阪は初戦の埼玉戦を4-2、2戦目は昨年の全日本選手権王者・西村が大将をつとめる熊本を5-2で大阪が勝利しリーグ突破を決める。大阪は前田、土谷、江島の若手3選手が活躍し、勝利に貢献した。
警視庁は皇宮、宮崎とリーグ戦をおこなう。リーグ初戦で皇宮が宮崎を本数差1本で勝利。宮崎は2戦目で警視庁と対戦し、番狂わせが起きる。大将戦をむかえるまで、警視庁は新人にして全日本王者の竹ノ内が先鋒、五将の畠中が勝利し2勝。対する宮崎は次鋒の松﨑、中堅・坂田、三将・下窪がそれぞれ二本勝ち、そして副将戦は引分けとなりこの時点で本数差が2本つき、警視庁の勝利がなくなる。警視庁不動の大将・内村は2本勝ちでチームを引分けに持ち込める厳しい状況で宮崎・毛利から試合終盤にメンを決めるが2本目は奪えず一本勝ち、宮崎が本数差1本で勝利した。リーグ3試合目は皇宮対警視庁。この結果次第で皇宮、警視庁、宮崎のすべてのチームにリーグ突破の可能性があり、逆に降格の危機も直面する。
皇宮と警視庁の対戦は、先鋒戦で竹ノ内が一本勝ち、次鋒戦は皇宮・渡邊が2本勝ちと一歩も譲らず、警視庁は五将・畠中、中堅・林が連勝しリードを広げ、大将戦では警視庁・内村が皇宮・権瓶から試合終盤にドウを決め勝利し4-2で警視庁が勝利した。このグループは勝者数差で警視庁が1位、前回大会2部で優勝した宮崎は来年度も1部残留を決めた。この結果により準決勝で、大阪対警視庁の対戦か決まった。
北海道は2大会連続ベスト4になっており、安藤が加入後にチーム全体として力が増し、選手采配も含め安定した試合展開を見せている。北海道は予選リーグ初戦は香川。香川は初戦で千葉に3-2で勝利しており、北海道に勝利すればリーグ突破が見えるため気合いの入った様子。対する北海道は初戦となり、全体的やや試合展開に固さがみられこの試合を2-2の引分けとなる。
北海道の2戦目の千葉、取っては取り返しの展開を北海道が先鋒から五将まで3連勝、勝負を決めた4勝目を北海道副将・安藤がコテを決めて制し、結果4-1で北海道が勝利し、リーグ突破も勝利者数差で突破を決めた。
神奈川は高鍋、北條などが一線を退き2部への降格も味わったが、今大会から1部復帰を果たす。初戦の兵庫戦を4-2、佐賀も兵庫の勝利したためリーグ突破を掛けた神奈川と佐賀の対戦。試合はまさに一進一退、引分けなく大将戦まで星を取り合い3-3、本数では佐賀が2本リードしているためなんとしても勝利が必須となる神奈川大将・松本は佐賀・笹川と対戦。笹川の攻め際に松本がメンを決め、さらに2本目の立会いで松本が間合いを詰めながら小手からメンの連続技で二本目を奪い、4-3で神奈川がこの接戦をものにし、準決勝進出を果たす。神奈川は決勝進出をかけて北海道が決まった。
準決勝、大阪対警視庁。必ずと言っていいほど毎大会対戦し、その勝者が優勝する事も多い。試合は、この日先鋒で勝利を重ねている警視庁・竹ノ内、大阪は江島を先鋒に配置移動させたが、試合開始早々に竹ノ内が得意のメンを決めて一本勝ち。大阪は次鋒・前田、五将・岩切がそれぞれ勝利しスコアを逆転させる事に成功。勝負がかかってきた三将戦では注目のカードが実現、大阪・土谷、警視庁・正代の対戦は土谷が勝利すると剣道界の世代交代すら感じさせることになったが、正代が鋭いコテを決めるもすぐに土谷がコテを決め返す。正代は延長戦で再びコテを決めてこの重要な試合を制し、スコアも2-2に戻す。副将戦、近年ではあまり見る事がなくなった大型選手同士の対戦、大阪は警察選手権王者・大城戸と警視庁・髙橋の試合は延長戦となり、最後は大城戸が鍔ぜり合いから引きメンを決めて勝利。大将戦、大阪は友井と警視庁は内村。九州学院高校の同級生対決となり、内村が攻め続けたが友井は有効打を許さず引分けに終わり、結果3-2で大阪が勝利し決勝進出を決めた。
もう一方の準決勝は3大会連続で準決勝進出を決めた北海道と王者返り咲きを狙う神奈川。先鋒戦では北海道・松井が神奈川・高見から引きドウを決めて勝利。神奈川は上段の2選手、次鋒・土居が延長で片手メン、そして中堅・野村が諸手メンと片手メンで勝利。北海道は三将・地白が延長開始早々にコテに鋭く攻めて勝利したしスコア2-2とする。そして副将戦では北海道・安藤、神奈川・勝見、どちらが勝利してもおかしくないこの対戦。しかし安藤はこの日、調子が上がりきっていない印象があり、やはり勝見は不調で勝てる相手ではなく勝見がタイミング良くメン、そして手元の上がった安藤へコテを決めて2本勝ちとなり、スコアは3-2となったが北海道は大将戦で勝利したとしても本数で逆転することができず、この副将で勝負が決まり結果4-2で神奈川が決勝進出を決めた。
決勝戦、大阪と神奈川は、大阪が勢いを見せ神奈川が追う展開。先鋒戦で大阪・前田が神奈川上段・野村から延長で引きメンを決めて勝利すると、次鋒戦では大阪・江島が神奈川・宮本から鋭いメンを決めて勝利、さらに五将戦で大阪・土谷が神奈川・宮崎から出ばなメンを2本決めて勝利。宮崎はふところの深い土谷を攻めきれなかった。厳しい展開となった神奈川はここから反撃にでる。神奈川中堅・土居が片手メン、さらに攻め込んで諸手メンを決めて2本勝ちし、三将戦では神奈川・浦川が延長戦でメンを決めて勝利、スコアを3-2と追い詰め、副将戦では神奈川・勝見が大阪・大城戸からコテを決めて先制しいよいよ逆転が見えて来たとおもわれたが、ここから大城戸が出ばなメン、そして勝見の小手の打ち終わりに引きメンを合わせて逆転勝利しチームの4勝目となり優勝を決め、大将戦でも大阪・萩原が2本勝ちでしめ、結果5-2で大阪が2年連続優勝を決めた。
三位決定戦は警視庁と北海道で争われ、警視庁が先鋒から五将で3連勝するも、北海道が中堅、三将で勝利し、副将戦では北海道・安藤が試合時間も残り少ない延長で逆ドウを決めて勝利しスコアを3-3とする。北海道は長身の飯田、そして、警視庁は内村の一戦は、飯田が面や突きなど内村を追い詰め審判も飯田の打突に反応を示したが旗が2本以上上がらず引分けとなり、警視庁が本数差で勝利した。
優勝した大阪はこの日、隙のない試合展開、そして勝負強さが際立った。決勝に進出した両チームに言える事は、若手から30代のベテランまでバランス良くそろえていた。しかし警視庁は実績を持つ強豪選手が多いが若手選手が少なく、これまでチームを支えたベテラン選手が調子
試合ハイライト&動画
1部・決勝戦【大阪×神奈川】
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【試合動画】
1部・三位決定戦【警視庁×北海道】
1部・準決勝【大阪×警視庁】【北海道×神奈川】
大阪×警視庁
【試合動画】
北海道×神奈川
【試合動画】
2部決勝【京都×福岡】
2部・三位決定戦【和歌山×山口】
3部決勝【愛媛×大分】
【試合動画】
先鋒次鋒・中堅・副将・大将
3部・三位決定戦【岐阜×愛知】
※リアルタイム速報!
警視庁、宮崎に本数差で敗れる!
リーグ:大阪、神奈川はリーグ初戦に勝利。香川が千葉から白星。
組合せ
10/18、警察日本一が決まる!
前回大会1部決勝、大阪が佐賀を5-1で下し3年ぶりの優勝。
平成28年10月18日(火)、第61回全国警察剣道大会が東京・日本武道館にて開催される大会を、LET’S KENDOでは速報予定!
大会へは、剣道界を代表するトップ選手が多数参加する。3部に分かれ、1部(7人制)2部(6人制)3部(5人制)の団体戦がおこなれ、各部門は大会成績により昇格・降格が決まる。
1部の優勝候補は大阪、警視庁。前回大会は二位は佐賀、そして年々順位をあげている北海道の動向に注目したい。
また、前回大会2部で優勝を果たした神奈川が、今大会は1部に復帰。若手も台頭し、上位争いに加われる戦力が整う。
※LET’S KENDOではリアルタイム速報予定!