全日本剣道選手権、勝見洋介(神奈川)が初優勝!!
【結果】
優勝 勝見洋介(神奈川)
二位 國友錬太朗(福岡)
三位 地白允大(北海道)
三位 宮本敬太(茨城)
・ベスト8
足立柳次(埼玉)
西村英久(熊本)
江島千陽(大阪)
大石洋史(徳島)
※大会の結果・詳細は【全日本剣道連盟HP】に掲載されています。
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【上位戦】
【決勝戦】勝見(神奈川)が國友(福岡)からコテを決めて初優勝!
×國友錬太朗(福岡)( 一本勝ち コ)勝見洋介(神奈川)○
【決勝】
勝てば初優勝同士の対戦、國友(福岡)と勝見(神奈川)。試合は國友が攻め入れば勝見は外し、勝見が攻めれば國友も対応するなど一進一退の展開。勝見からの攻めが多く感じられたが國友も決定打は許さず、逆に國友鋭い打突を見せる。試合終盤、勝見は素早くコテに飛び込み先取する。返さなければならいない國友は攻めるも、勝見は出ばなを狙うなど攻めの姿勢をつづけ試合時間が終了し、勝見が初優勝を決めた。
【準決勝】國友、地白の面を一瞬の判断でドウ!勝見は宮本から逆転勝利!
1:×地白允大(北海道)( 延長 ド)國友錬太朗(福岡)○
2:×宮本敬太(茨城)(メ 勝ち メメ)勝見洋介(神奈川)○
【準決勝】
地白と國友の準決勝、試合開始序盤は要所で鋭い打突を見せるも両選手ともやや落ち着いた展開。
中盤にかかり地白が面を中心に徐々に手数を増やしていくが、國友の放つ出ばな技を警戒してかやや間合いが遠い。國友は小手を打ち始め、時に面を放つなど的を絞らせない攻めを見せるも試合時間10分が経過し延長戦へ。緊迫する間合いの攻防から、最後は面を狙った地白だったが國友が返しドウを決めて、2年ぶりの決勝進出を決めた。
準決勝2試合目、試合開始が始まると宮本(茨城)が勝見(神奈川)へ思い切った面を見せる。勝見も負けじと打ち合うシーンもあったが、冷静さは失わずその後は出ばな面を狙う。宮本はやや手数が減っていたが試合4分をむかえるころ、両選手が相面となり赤い旗が3本、宮本に上がった。返したい勝見は積極的に攻め続け、試合終盤に勝見が小手返しメンを決めた。勝負となった立会い、宮本は強気に諸手突きを放ったが、勝見は打ち終わりに引きメンを合わせて2本目を奪い2年連続で決勝進出を決めた。
【準々決勝】4試合すべて2本勝ちで決す!地白、國友、宮本、勝見がベスト4進出へ!
1:×足立柳次(埼玉)( 勝ち コメ)地白允大(北海道)○
2:×西村英久(熊本)( 勝ち コメ)國友錬太朗(福岡)○
3:○宮本敬太(茨城)(メメ 勝ち )江島千陽(大阪)×
4:×大石洋史(徳島)( 勝ち ドメ)勝見洋介(神奈川)○
【準々決勝】
足立(埼玉)と地白(北海道)の準々決勝1試合目、試合終盤にかかった頃に足立に対して思い切ったメンをを見せた地白が先取すると、さらに足立の手元があがったところへコテを決めて2本勝ちし、選手権出場2度目の出場で準決勝進出を決めた。
王者・西村(熊本)は國友(福岡)と対戦。素早くインパクトのある打突が印象的な西村、真っ直ぐな構えから相手を見極め一撃を放つ國友、試合中盤に西村の攻めにあわせて出ばなメンを決め、試合終盤には西村が勝負にでた面に対してコテを合わせて2本勝ちしベスト4進出へ駒をすすめた。
国士舘大学3年生の宮本と、実力選手の江島(大阪)は、試合開始と同時に相面で会場を沸かす。勢いのある宮本は攻めつづけ、約4分の間にメンを2本決めて江島から勝利した。
準々決勝4試合目、大石(徳島)と勝見(神奈川)の一戦は試合序盤、積極的に攻めた大石に対して勝見はやや様子見の展開となったが、試合中盤、逆胴を狙った大石に対して勝見は引きメンで先取すると、2本目は思い切ったメンを放ち勝見が2本勝ちした。
【序盤戦】
西村、2連覇へ向け準々決勝へ。ベスト8出揃う。
3回戦、勝見(神奈川)が畠中(東京)延長でメンを決めてベスト8へ。学生・宮本(茨城)、江島(大阪)、大石(徳島)も準々決勝へ。
正代(東京)は2回戦で西村(兵庫)に敗退。
西村(熊本)、勝見(神奈川)、國友(福岡)、正代(東京)は2回戦へ。土谷(大阪)、安藤(北海道)、初戦敗退。
若手有望選手の土谷(大阪)が、1回戦で上宇都(鹿児島)で15分に及ぶ対戦をし最後は土谷の小手をかわして上宇都が勝利した。足立(埼玉)、高見(神奈川)は1回戦を勝ち上がった。
1回戦注目の遅野井(東京)対安藤(北海道)は、試合中盤にメンを決めて一本勝ちした。しかし、遅野井は2回戦で鹿体大3年の真田(鳥取)に延長で引きメンを打たれて敗退した。
真田は3回戦で、大学の先輩でもある江島(大阪)と対戦し、試合終盤に江島が真田の面にドウを合わせて1本勝ちしベスト8進出を決めた。
権丈(福岡)は10回目の出場となった東永(埼玉)から試合序盤にコテを決めて一本勝ちし、2回戦も溝邊(長野)から勝利し3回戦進出を決めた。
國士舘大学三年の宮本(茨城)は1回戦で草薙(秋田)、さらに2回戦では西山(高知)にも勝利し三回戦進出し権丈と対戦し、この試合を宮本がコテとメンで2本勝ちしベスト8進出を決めた。
畠中(東京)は1回戦で桐石(兵庫)に勝利し、2回戦では小谷(千葉)との対戦を迎えた。長い延長戦の末、最後は畠中が鋭くコテを決めて3回戦進出。
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【見どころ】
11/3、日本一が決定!!
剣道界最注目の第64回全日本剣道選手権大会が日本武道館にて、毎年恒例11/3に開催される。
近年の大会では20代優勝者が続いており、今年も誰が優勝するかに注目が集まる。
前回優勝者にて大会唯一の優勝者である西村英久(熊本)、前回二位の勝見洋介(神奈川)は出場を決めている。前々回優勝の竹ノ内佑也(東京)は東京予選で敗れ、また、3度の優勝を誇る内村良一(東京)も出場権をあと一歩のところで逃している。前回大会三位の梅ヶ谷(福岡)、竹下(大分)も出場が叶わなかった。
頭一つ抜けた実力選手がいない今大会の優勝争いは混戦になりそうだ。
【1~8】
土谷有輝(大阪)は、昨年の全国警察選手権で圧倒的な強さで優勝し、10月の警察大会団体でも大阪の優勝に貢献している。初出場の緊張感を感じず本来の力を発揮できれば充分に上位を狙えるだろう。1回戦では上宇都(鹿児島)との対戦。近くには警察大会個人ベスト8の経験のある足立(埼玉)、前回大会ベスト8の高見(神奈川)、9月の全日本実業団大会でキレのある動きでパナソニック(ES)の優勝に貢献した山田(奈良)など強豪選手が揃っている。
【9~16】
6度目の出場の海老原(茨城)、32歳にして初出場の日置(愛知)、警視庁の実力選手・越川(東京)などベテラン選手が多い山となっている。国士舘大学出身の地白(北海道)は、警察大会団体でめざましい成績を残している北海道チームの主力選手、ひとつでも多く勝ち星を重ねられるか。
【17~24】
西村英久(熊本)が1回戦で岩崎(岩手)と対戦。西村は警察大会ではベスト8、警察大会団体の熊本チームでは大将と確実にキャリアを積んでおり、今大会でも優勝争い加わる事だろう。この山には、冷静な試合展開で安定感のある嶋田(埼玉)、昨年の世界大会で日本代表メンバーとなった升田(大阪)、国士舘大学で活躍した群馬県警の若手・納谷(群馬)が初出場を決めている。
【25~32】
前々回大会二位の國友(福岡)は、前回大会で出場を逃して悔しい思いをしたが今大会では福岡予選1位で出場を決め、1回戦で山本(広島)と対戦。この山には強豪選手が多く、安房高校から筑波大で活躍した千葉県警の佐藤(千葉)。そして、優勝候補の一角・正代(警視庁)は11度目の出場を決めた原田(福島)と1回戦で対戦。また、警察大会個人二位、上段の野田(岐阜)がおり、國友、正代でも上位へは厳しい試合が待ち受けている。
【33~40】
10度目の出場を決めた東永(埼玉)は、24歳で初出場の権丈(福岡)と対戦。東永にはベテランの意地を見せてもらいたい。国士舘大学3年の宮本(茨城)は1回戦で大型選手・草彅(秋田)と対戦となっている。
【41~48】
優勝候補・安藤(北海道)は1回戦で遅野井(東京)と注目の一戦。この勝者は上位へ勝ち上がる勢いをつけるのではないだろうか。大阪から初出場を決めた江島(大阪)は、1回戦で小嶋(三重)と対戦が決まっている。真田(鳥取)が鹿体大3年が学生ながら鳥取から2年連続出場を決めている。
【49~56】
山形のベテラン・川木が7度目の出場。実業団選手の出場が多い滋賀県は、近年連続出場していた三雲から予選で勝利した樫原が初出場を決め、栃木・小山高校教員の鈴木(栃木)と対戦となり、楽しみな一戦だ。
【57~64】
今大会で一番の厳しい山、みどころが多そうだ。
前回大会二位の勝見(神奈川)は、武田(宮城)と対戦。追われる立場の勝見、武田は現在小牛田農林の教員で25歳、若手の大きな壁となるか。
小谷(千葉は)選手権二位、警察大会でも二位など充分な成績を残し、世界大会日本代表まであと一歩だった強豪中の強豪選手。1回戦では富松(福岡)との対戦を勝ち上がると、おそらく畠中(東京)との対戦が見込まれる。畠中もまた優勝を期待される選手の一人。各年代で団体で活躍しているが、個人でもインターハイ、関東・全日本学生個人、警察大会個人と制覇しているだけにこの選手権制覇も当然のごとく狙っている事だろう。3回戦で勝見との同年代対決に期待したい。
混戦が予想されるだけに、強豪選手の対戦、勝ち上がりにはそれぞれ注目してしまいそうだ。
大会当日は午後からテレビ中継も決まっており、当日会場へ行けなくとも充分に楽しめそうだ。
【テレビ放映】
※11/3(祝・木)
・NHK・BS1 13:00~16:00
・NHK・総合 16:00~17:30
※大会の詳細は【全日本剣道連盟HP】に掲載さております。